疾患別症状改善報告

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症状改善報告

【変形性膝関節症】歩行困難、鵞足炎も併発していたが5ヵ月の治療で完全消失

  • 変形性膝関節症

症例報告

 

Top member 吉田

 

この記事は、半年間膝痛で苦しんできて「もう歩けなくなるのではないか」と諦めかけていた変形性膝関節症と鵞足炎が完治に至るまでの過程を記しています。

 

変形性膝関節症・鵞足炎はどのような疾患なのか?

変形性膝関節症・鵞足炎を治すために必要な治療部位とは?

変形性膝関節症と鵞足炎は併発することがあるのか?

 

などを交えながら、改善過程を記しています。

患者さんの感想と合わせてご覧ください。

半年間改善してこなかった変形性膝関節症からなる鵞足炎

患者

70歳女性

症状

変形性膝関節症・鵞足炎

来院日

平成29年9月中旬

来院経緯

発症は半年前。

 

歩くや車のアクセルを踏む動きで膝の内側に痛みを感じ始める。

 

普段歩くことが多いことから「早いうちに治そう」と考え、

近くの整骨院を受診する。

 

整骨院にて電気治療やマッサージなどの治療を受ける。

 

半年間通い続け、一向に改善がないことから、

「このまま通い続けても治らない」と感じ始める。

 

途中で治療を中断しようか迷っていたところ、

以前から当院の前を通りがかることがあり、

いつも混雑している様子から、

「ここまで人気のある治療院だったら治るのではないか。」と感じ、

来院を決意。

膝関節内側の骨が痛む変形性膝関節症からなる鵞足炎が5か月で完治

1診目

現在は、歩く時や車でアクセルを踏む時に痛みが強く、

座るなど膝を動かさずに安静にしている時に痛みはない。

 

痛みと膝の屈曲制限があり、正座をすることが出来ず、

歩く時の痛みは、歩き始めが特に痛みが強い。

それに加え、歩く時は膝の動揺感とこわばり感がある。

 

膝の状態を確認する。

膝全体に腫れと浮腫が確認できる。

 

次に痛みの確認を行う。

膝の内側に圧痛と熱感を確認できる。

 

施術室内で確認できる動きの中で、

屈伸運動が一番痛みの強い動きである。

屈伸運動で痛む部位を確認してもらうと、

膝の内側が一番痛いが、(下図赤〇)

膝蓋骨周りにも痛みがあるとのこと。(下図青〇)

動き始めの痛みやこわばりなどから変形性膝関節症と判断。

それに加え、膝の内側部の痛みと圧痛から鵞足炎も併発していると考え、

変形性膝関節症からなる鵞足炎であると判断し治療を開始する。

 

患者には治すために必要なことを2点伝える。

 

 

➀半年間改善しなかったとこから、

身体に悪い癖がついていることが考えられるため、

早い段階で良い状態にしていくために、

最初は週2回以上と詰めて来院する事。

 

⓶患者は現在痛み止めの薬と他の整骨院の治療も通っていることから、

治療効果が分からなくなることが考えられるため、

他の治療は中止し、当院の治療のみに専念してもらう事。

 

上記2点の承諾を得る。

 

施術室内で一番強い痛みが現れる屈伸運動で動作確認を行っていく。

この時の痛みをペインスケール「10」と設定し、治療を開始する。

(ペインスケールとは痛みを10段階で表した指標のこと。痛みが10に近づくにつれて痛みが増す。患者に数字を示させる。)

 

 

<治療>

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整。

内臓調整、下腿アライメント調整、腸腰筋バランス調整。

 

治療後ペインスケール 「10」 → 「8」

 

圧痛に変化はない。

 

次回3日以内に来院するように指示し、1診目終了。

3診目

前回から2日後の来院。

 

ペインスケール 「8」の状態を維持。

 

今回の施術は、下腿のアライメント調整を重点的に行い、

大腿部の筋緊張を取り除く。

 

<治療>

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整。

下腿アライメント調整、内臓調整、腸腰筋バランス調整、内転筋調整。

 

治療後ペインスケール 「8」 → 「6」

 

圧痛に変化はない。

 

次回3日以内に来院するように指示し、3診目終了。

6診目

前回から3日後の来院。

 

前回までの治療でペインスケールは「4」の状態になっている。

 

患者から「歩く時の痛みが大分なくなってきたが、

動き出しの痛みに変化はない」と報告。

 

今回の施術は、日常で膝関節のアライメントを整える為に、

特殊な包帯固定治療を行う。

 

<治療>

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整。

下腿アライメント調整、アキレス腱調整、内臓調整、包帯圧迫治療。

 

包帯を巻いているため、治療後のペインスケールの確認は行わない。

 

患者には包帯を自分で巻けるように指導し、

常に巻いておくように指示する。

 

次回3日以内に来院するように指示し、6診目終了。

10診目(初回来院から1ヶ月)

前回から4日後の来院。

 

前回、患者に痛みの確認を行ってもらうために、

包帯を外して来院するように指示している。

 

患者から「歩く時の痛みは全くないです。

まだ、歩き始めの痛みは残っています。」と報告。

 

包帯の効果を確認するために治療前に確認を行う。

ペインスケール「0」

圧痛は少し残る。

 

今回の施術は、アキレス腱の調整を行い、

膝関節への負担を減らしていく。

 

<治療>

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整。

アキレス腱調整、下腿アライメント調整、内臓調整、包帯圧迫治療。

 

今回も治療後のペインスケール確認は行わない。

 

圧痛が軽減し、若干残る。

 

次回3日以内に来院するように指示し、10診目終了。

15診目(初回来院から2ヶ月)

前回から3日以内の来院。

 

動き始めの痛みは若干残るとの報告。

 

今回の施術は、股関節の調整を行い、

大腿部への負担を減らしていく。

 

<治療>

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整。

股関節調整、下腿アライメント調整、内臓調整、包帯圧迫治療。

 

圧痛の消失を確認。

 

次回5日以内に来院するように指示し、15診目終了。

20診目(初回来院から2ヶ月半)

前回から5日後の来院。

 

患者から動き始めの痛みがなくなったと報告。

こわばりが若干残る。

 

今回の施術は、引き続き股関節の調整を重点的に行っていく。

 

<治療>

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整。

股関節調整、下腿アライメント調整、内臓調整。

 

今回の施術で痛みの消失を確認できたため、

包帯の固定を外し、様子を見る。

 

次回、1週間以内に来院するように指示し、20診目終了。

30診目(初回来院から4ヶ月)

前回から1週間後の来院。

 

今回の施術までの10診でこわばりが少しずつ軽減している。

 

患者から「こわばりがなくなり、全く問題なく歩けています。」と報告。

 

今回の施術は、下腿のアライメントを整え、

膝関節の動作を円滑にする調整を重点的に行う。

 

<治療>

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整。

下腿アライメント調整、股関節調整、内臓調整。

 

次回10日以内に来院するように指示し、30診目終了。

32診目

前回から2週間後の来院。

 

患者から「膝に症状がない状態を維持できてます。」と報告。

 

今回の施術は、免疫力と治癒力を上げる為に、

内臓の調整を重点的に行う。

 

<治療>

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整。

内臓調整、下腿アライメント調整、股関節調整。

 

今回の施術で、膝に症状がない状態を

維持できることを確認できたので、

次回から、以前から気にされていた腰の動揺感の治療に

移行することを約束し、治療終了。

患者さんの口コミ・感想

Q1、どのような症状でお困りでしたか?

またお困りの症状を治すために、今までどのような治療を受けてこられましたか?

膝の痛み 歩行が困難

Q2、鍼灸治療など、当院来院にあたって心配はなかったですか?

またその心配はどうやって解消しましたか?

治療の途中、10回目くらいの通院で

良くならなく不安がありました。

Q3、当院の施術を受けたときの印象・感想を教えてください。

毎回通院のたびに良くなって

膝痛、歩行もしっかり歩けるようになりました。

Q4、症状が改善した現在の想いをメッセージ下さい。担当が最高に喜びます。

ありがたく、吉田先生には感謝しています。

ずっと調整でお世話になりたいと思います。

変形性膝関節症・鵞足炎の原因と治療

今回の患者さんは半年間、膝の痛みとこわばりで苦しんできました。

 

お寺巡りが趣味で、年に一度催し物があり、

必ず参加していた行事も、断念しなければいけないほどでした。

 

他の治療院で長い間通っていたため、

治療を中断しにくくなってしまっていたのですが、

勇気を振り絞って、当院へ来院して頂けて本当に良かったです。

 

当院の施術で、

治療期間5か月、32回の施術で完治に至ることが出来ました。

 

完治後もメンテナンスに通っていただいていますが、

膝の調子もよく、もう一度、

毎年参加していた行事に行くことが出来たと報告を受け、

とてもうれしかったです。

 

これから、趣味を思う存分楽しんでくださいね(^^)/

 

 

それでは考察に移ります。

 

今回の患者さんは「変形性膝関節症からなる鵞足炎」と判断して

治療を行いました。

 

鵞足炎は、大腿部の筋肉である薄筋・縫工筋・半腱様筋の3筋まとめて、

鵞足と言い、3筋とも停止する部位である脛骨粗面内側(膝関節の内側)に

伸張ストレスがかかり、炎症で痛みが生じる疾患です。

 

最もなりやすいと考えられている原因は外反膝、いわゆるX脚です。

 

ですが、変形膝関節症は内反膝、いわゆるO脚になりやすい疾患で、

今回の患者さんもO脚でした。

 

なぜ変形性膝関節症は鵞足炎を合併しやすいのか?

 

 

外反膝の場合、内側に伸張ストレスがかかりやすいので、

鵞足炎になりやすい状態です。

 

ですが、内反膝は内側部の筋は弛緩した状態なので、

普段の生活を送る事では負担がかからないので、

発症しにくいです。(下図参照)

 

今回の患者さんのように、お寺巡りなど長時間歩くことで、

普段かかっていなかった負担が急激に加わり、鵞足炎になります。

 

さらに、変形性膝関節症の場合、

下腿の内旋、外旋の動きが悪くなるため、

負担がかかりやすく、合併しやすくなります。

 

 

今回の患者さんも、下腿の内旋させる可動域が悪くなっていたため、

治療は、下腿のアライメントを整え、

内旋の可動域を広げてあげる調整と

アキレス腱の緊張を取り、

下腿の骨の動きを良くする調整を行っていきました。

 

これらの調整を行うことで、

鵞足部への負担が解消され、

膝関節内側部の痛みを取り切ることが出来ました。

 

 

変形性膝関節症の治療は、

炎症が続くことで、膝関節が変形していきます。

 

圧迫することで、炎症を引かせることが出来ます。

特殊な包帯で、膝関節を圧迫する治療を行うことで、

変形性膝関節症による痛みとこわばりが解消されました。

 

 

これらの治療によって、変形性膝関節症による鵞足炎という重度な膝痛であっても

完治に至ることが出来ました。

 

 

最後に、

もし、あなたやあなたの周りの人が、

症状が改善することがなく、

「このまま歩けなくなっていくかもしれない。」

と感じていても、諦めないでほしい。

 

僕たちは、どんな治療を受けても改善してこなかった方を、

片端から治しています。

 

 

今、あなたが抱えている不安を解消してあげたいという想いで、

日々治療にあたっています。

 

あなたとのご縁心よりお待ちしております。

 

 

感謝。

 

 

※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。

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