疾患別症状改善報告

REPORT

症状改善報告

病院で「異常なし」2年間何をしても治らなかった膝痛がアラ調整で完治

  • 変形性膝関節症

症例報告

Top Member丸山

「患者」

女性、50代、主婦

「来院日」

平成28年 11月下旬

「症状」

膝の痛み

「来院経緯」

発症は2年6ヶ月前。

患者は法事に出席した際、正座をしなければいけない場面で自分が長時間の正座が出来なくなっていることに気付く。

はじめの数分は正座ができたが、それ以上は膝が痛くなり足を崩してしまった。

今までは長時間でも普通に正座が出来ていたため、患者はこの変化に驚き、その日からは足のマッサージやストレッチを入念に行うようになった。

 

それから2週間後、

日課のウォーキング中に突然、両ひざにズキッとした電気が走るような痛みが起こった。

少し休憩しウォーキングを再開したが、電気が走る痛みは起きないものの、両ひざに違和感が残ったままであった。

その日を境に、日常生活に支障が出るほどの痛みではないものの、常に膝に重ダルさを感じるようになった。

 

整形外科を受診。

レントゲンなどの検査を行ったが、骨自体に問題は見られなかった。

医師より「異常なし」と診断。

「気になるようであれば炎症止めの薬を処方します」とのことであったので、薬を1週間分処方してもらった。

薬を服用している間は膝の調子が良かったが、服用をやめると両ひざに以前と同じ痛みとダルさが再発した。

 

症状は日に日に重くなり、30以上歩くと足が棒になったような感覚になり、日課であったウォーキングは止めざるを得なくなってしまった。

 

自身の膝の症状が、何が原因で起きているのかを突き止めたかったので、患者は評判の良い整形外科を受診することにした。

検査の結果、医師より「異常なし」と診断。

2つめの病院でも同じ診断結果で、同じく痛み止めの薬だけを処方という形で終わった。

 

患者はそれから膝の症状を治すべく整体や接骨院に通い、鍼治療や電気治療、マッサージを試みたが症状は良くならず、すべての治療を断念した。

 

発症から2年6ヶ月経過し、自分の膝は何をしても治らないと諦めていた時、友人から当院の噂を聞く。

友人は当院で症状が完治した経緯があり、その口コミを聞き当院に来院する事を決意。

「治療経過」

1診目

現在の患者の症状は、長時間の歩行で両ひざ全体に痛みが現れるとのこと。痛みに加え、足が棒になったような重ダルさが出てきてスムーズに足を前に出せなくなるもよう。

問診を続けると、どうやら歩行時に両足首にも痛みが出るとのことであった。

これは2年前に自分で行ったストレッチの際に痛めてしまい、それ以降痛みが続いているのだという。

 

患者から「膝の調子は良い日と悪い日がある。自分でもいつ痛くなるか分からない」とのこと。

しかし調子が良い日でも30分以上歩くと、膝に痛みと重ダルさは必ず出るということである。

 

患者の両膝を視診したところ、膝の変形は特に見られなかった。

触診をしたが熱感は感じられなく、圧痛も全くなかった。

医師から「なぜ痛みが出るのか分からない」と言われたように、現段階では膝自体に悪いと思われる箇所は見つからない。

 

歩行時の姿勢を観察したところ、足を引きずっているような、膝を庇うような歩行をしていることが分かる。

患者は「数歩くらいだったら痛みはない」と訴えており、現段階での歩行では膝に痛みは出ていないとのこと。

 

ここまでの検査で私が気になる点を挙げるとしたら、問診で話に上がった両足首の痛みと足全体に捻じれが少し見られたことである。

膝自体に原因がなくても上記の症状のため膝に痛みが出る場合があり、患者の膝痛もそれが関係していると推測される。

施術の中で他の原因も探っていきつつ、治療を進めていくことにする。

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、足三里に置鍼

内臓調整、股関節アライメント調整、足関節アライメント調整、下腿内旋変位調整

 

現段階では施術室内で再現できる痛みがないので、治療後の反応を確認することが出来ない。

患者には次回の来院日まで膝の様子や長時間の歩行時の痛みを確認してもらい、次に来院するときに教えて欲しいと伝えた。

次回は1週間以内に来院するように指示し、1診目施術終了。

 

2診目

前回から1週間後の来院。

患者から「長時間歩くとやはり両ひざに痛みがある。しかし足が棒になるような重ダルさは少し軽減した気がする」との報告。

今日は調子が悪い日らしく、膝全体に痛みとダルさを訴えている。

膝関節屈曲時に症状が強く現れるとのこと。

 

歩行時の姿勢を確認。

やはり足を引きずっており、膝を曲げることに躊躇しているようであった。

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、足三里に置鍼

内臓調整、股関節・足関節アライメント調整、下腿内旋変位調整、腸脛靭帯指圧

 

治療後、膝関節屈曲時の痛み消失。

歩行姿勢を確認したところ、膝を曲げることが出来、足の運びがスムーズになったのが分かる。

 

5診目

患者から「歩くのがラクになってきた。長時間歩くと膝の症状は現れるが以前程ではない」との報告。

 

患者の足首の痛みは完全に消失した。

しかし足関節背屈に制限がかかっており、抵抗をかけると背屈が出来ない状態であった。

このことから患者は腓骨神経麻痺を起こしている可能性が高いと推測。

腓骨神経麻痺の調整を行うことにする。

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、足三里に置鍼

内臓調整、股関節アライメント調整、腓骨アライメント調整

 

治療後、足関節に抵抗をかけても背屈が可能になる。

歩行時に足を引きずるような動作は見られなくなった。

患者から「歩きやすくなった。膝の曲げ伸ばしもスムーズになった」とのこと。

 

9診目

患者から「膝の調子が悪い日が減ってきた。調子が悪い日でも以前に比べたらかなり良い状態である」との報告。

最近は長時間歩いても膝の痛みはさほど出ないので、今まで中止していたウォーキングを再開したとのこと。

ウォーキング中に多少ひざの痛みはあるようだが、足が棒になったような重ダルさは完全に消失。

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼

内臓調整、股関節・腓骨アライメント調整、下腿内旋変位調整

 

治療後、施術室内で歩行の姿勢を確認。

歩行のスピードは速くなり、膝をしっかり曲げて歩けているので、健常者のそれと変わらないまでに改善。

 

13診目

患者から「膝の痛みを感じる時がとても少なくなった。日常がとても送りやすくなった」との報告。

現在、患者はウォーキングとヨガを行っているとのこと。

今までは膝を曲げたり伸ばしたりするような事は避けてきていたようだが、膝の痛みを稀にしか感じなくなったことで、これらの運動が出来るようになったようだ。

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、足三里に置鍼

股関節・腓骨アライメント調整、下腿内旋変位調整、仙結節靭帯指圧

 

膝の状態が良いので、次回からは2週間に1回のペースで来院するように指示し、施術終了。

 

17診目

患者から「調子はとても良い。以前の調子が良い時と変わらない。」との報告。

膝の痛みが引いたので、今まで避けていた正座を数日前挑戦したもよう。

以前は1分程度で痛みが現れたが、10分以上正座をしても大丈夫だったとのこと。

 

歩行姿勢を確認したが、問題なくスムーズに歩けている。

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、足三里に置鍼

股関節アライメント調整、下腿内旋変位調整、仙結節靭帯指圧

 

次回から1ヶ月に1回のメンテナンス期に移行する旨を伝え、施術終了。

「患者さんからの口コミ・感想」

Q1、どんな症状をお持ちでしたか?

ひざが痛く正座ができなかった。

Q2、鍼灸治療など、当院来院にあたって心配はなかったですか?

友人からの紹介でしたので心配はなかったです。

Q3、当院の施術を受けた時の印象・感想などを教えてください。

大変良かったです。こちらの症状を細かく聞いて下さったり、不安感を軽くしていただきました。おかげでひざの痛みはほぼなくなりました。悩んでいた時間がうそみたいです。

Q4、あなたと同じ様な症状をもった方へなにか勇気が出るメッセージがあればお願いします。

悩んでいないで施術を受けてみましょう。

痛みが解消されると心身ともに元気になります。

 

お名前:S・T

ご住所:豊中市

ご職業:無職

「担当からの考察」

今回の患者さんであるS・Tさんの場合、膝に痛みがあるにも関わらず病院を2か所回っても膝に異常なしと言われたそうです。

治療にしてもマッサージや電気治療、鍼灸などいろいろ試みたそうですが、一向に改善せず発症から2年6ヶ月以上も経過してしまいました。

 

ご友人の強い勧めで当院に来られたそうですが、正直なところ「自分の膝はもう治らないんじゃないか」と思われていたそうです。

しかし、当院の「最後の砦」というコンセプトに一縷の望みをかけて来院されました。

 

S・Tさんの膝は、確かに病院で言われたように膝の骨自体に異常は見られませんでした。

加えて、膝を押した時の痛み(圧痛)もなく、熱感も確認することは出来ませんでした。

 

ではS・Tさんが訴えている膝の痛みってどういうこと?

って思われる方はたくさんいますよね。

 

膝自体に問題がなくても膝に痛みがある場合って実はよくあることなんです。

しかし、病院に行ってもレントゲンやMRIでは異常が見られず、医師の診断と患者さんが訴える症状が噛み合わない場合も実際によくあります。

 

今回のS・Tさんの場合も病院では「異常なし」と診断されたにも関わらず、膝に痛みが強く出ている状態でした。

こんな場合、患者さんからしたら「じゃあどうすれば治るの?」と疑問に思うはずです。

 

先ほども書いたように、膝自体に異常はないのだから膝の治療をしても意味がありません。

S・Tさんも膝に痛みが出ているので、膝のストレッチやマッサージ、膝の治療をたくさん行ってきたそうですが、このような場合はそれらの治療の効果は期待できません。

 

治療していく上で、一番重要になってくるのは股関節と足関節の調整です。

膝に負担がかかる場合は股関節と足関節に痛みや可動域制限がかかっている事が多く、それらの負担を膝で支えようとして逆に膝に痛みが出るということがあります。

これは病院でも見逃される事が多く、どこの病院に行っても良くならないと訴える膝痛の方に多く見られます。

 

S・Tさんの治療も足関節と股関節の治療をメインに行った結果、2年以上も改善しなかった痛みが嘘のように良くなっていったのです。

 

加えて、腓骨神経麻痺が足のダルさを起こしていた原因のひとつでもありました。

これも病院では見逃される事が多く、なかなか見つけることが難しい疾患です。

 

このようにいろんな要因が重なって症状が出ていたS・Tさんですが、現在では日課であったウォーキングとヨガを再開し、痛みのない毎日を送っておられるので、私は本当に嬉しく思っています^^

 

最後に、

どこに行っても良くならないと悩んでいる方は、現在行っている治療法がもしかしたら間違っているかもしれません。

当院では症状が出ている箇所だけを診るのではなく、本当の原因を突き止めて治療するという事に長けています。

 

どこに行っても良くならない方こそ何とかしたい!という強い想いを持って私が日々治療に励んでいることをみなさんに知っておいていただきたいです。

 

治療担当 丸山

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