疾患別症状改善報告

REPORT

症状改善報告

股関節痛(グロインペイン症候群)でヒップホップダンスが踊れなかったその2つの原因とは。

  • グロインペイン症候群

症例報告

 

Top member 吉田

 

この記事は、ダンスでの開脚動作で痛みが出るグロインペイン症候群が完治に至るまでの過程を記しています。

 

グロインペイン症候群とは?

グロインペイン症候群を治すために必要な治療部位とは?

グロインペイン症候群を治すために安静は必要なのか?

 

などを交えながら、改善過程を記しているので、

患者さんの感想と合わせてご覧ください。

1か月間安静にしても改善しなかったグロインペイン症候群

患者

19歳女性 学生

症状

グロインペイン症候群

来院日

平成30年9月中旬

来院経緯

発症は2か月前。

 

患者は毎日予備校に通いながら、

週に1回ダンススクールに通っている。

ジャンルは、ヒップホップダンス。

 

ダンス前のストレッチの時に股関節に違和感を覚える。

 

次のダンスレッスンの時には違和感が消失しているが、

終盤に開脚動作をすると痛みが出るようになる。

 

次のダンスレッスンまでには痛みが治まり、

終盤に痛みが再発することを1か月間繰り返す。

 

発症から1か月後には、

ダンスレッスンが始まってすぐに痛みを感じるようになる。

 

痛みなくダンスをできるように安静にすることを決意する。

 

2週間後に再開してみたが、痛みはよくなっておらず、

練習開始すぐに痛みが出る。

 

「治療して治さないとダンスが一生できなくなる。」と感じ、

家の近所にある当院がいつも混雑して人気があることを知っており、

通院の許可を得る為に両親に相談する。

 

当院のHPを確認して、スポーツ障害を多く診ていることから、

両親も安心して任せられると感じ、通院の許可を得て、来院。

足のつけ根が痛むグロインペイン症候群が7回の施術で完治

1診目

患者は運動(ダンス)中の開脚動作で足のつけ根の痛みを訴えている。

 

1か月ダンスを休止している状態であるため、

施術室内では痛みが確認できない。

 

股関節の可動域を確認する。

元々開脚した時に180度開くことが出来たが、

現在160度しか開かない。

股関節屈曲時に詰まるような違和感がある。

 

痛む部位を確認する。

大腿部の内側に圧痛を確認できる。(下図の赤〇)

 

圧痛部位や股関節の可動性から「グロインペイン症候群と判断し、

治療を開始する。

 

<治療>

曲地・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整。

下腿アライメント調整、大腰筋弛緩調整、骨盤調整。

 

開脚ROM(可動域)170度

 

圧痛は変化なし。

 

痛みの確認をするために、練習をしながらの治療をしていくことを患者に伝え、

次回、レッスン後の4日後に来院するように指示し、1診目終了。

2診目

前回から4日後の来院。

 

患者から「開脚はしやすくなっていたが、

痛みはまだありました。」と報告。

 

開脚ROM170度

今回の施術は、股関節の可動域を広げる為に、

大腰筋を弛緩させる調整を行う。

 

<治療>

曲地・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整。

大腰筋弛緩調整、骨盤調整、下腿アライメント調整。

 

開脚ROM180度

 

圧痛は少し軽減。

 

次回、1週間後のレッスン後に来院するように指示し、2診目終了。

4診目

前回から1週間後の来院。

 

患者から「開脚時の痛みが楽になってきたが、まだ少し残る。」

 

開脚ROM180度を維持。

 

今回の施術は、下腿のアライメントを整え、

内転筋の緊張を取り除く調整を重点的に行う。

 

<治療>

曲地・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整。

下腿アライメント調整、大腰筋弛緩調整、骨盤調整、内転筋調整。

 

圧痛が若干残る。

 

次回、1週間後のレッスン後に来院するように指示し、4診目終了。

6診目

前回から1週間後の来院。

 

患者から「開脚しても痛くなかったです。」と報告。

 

開脚ROM180度を維持。

 

今回の施術は、前回に引き続き

下腿のアライメント調整を重点的に行う。

 

<治療>

曲地・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整。

下腿アライメント調整、大腰筋弛緩調整、骨盤調整、内転筋調整。

 

圧痛が消失。

 

次回、間を空いた状態を確認したいため、

2週間後に来院するように指示し、6診目終了。

6診目

前回から1週間後の来院。

 

患者から「開脚しても痛くなかったです。」と報告。

 

開脚ROM180度を維持。

 

今回の施術は、前回に引き続き

下腿のアライメント調整を重点的に行う。

 

<治療>

曲地・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整。

下腿アライメント調整、大腰筋弛緩調整、骨盤調整、内転筋調整。

 

圧痛が消失。

 

次回、間を空いた状態を確認したいため、

2週間後に来院するように指示し、6診目終了。

7診目

前回から2週間後の来院。

 

患者から「前回から2回練習しましたが、痛みは全くなかったです。」と報告。

 

今回の施術は、骨盤を正常な傾きに整え、

大腿部の緊張を取り除く調整を重点的に行う。

 

<治療>

曲地・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整。

下腿アライメント調整、大腰筋弛緩調整、骨盤調整、内転筋調整。

 

2週間開けて痛みがない状態を確認できたので、

1か月に1回のメンテナンスに移行することを伝え、施術終了。

患者さんの口コミ・感想

Q1、どのような症状でお困りでしたか?

またお困りの症状を治すために、今までどのような治療を受けてこられましたか?

足のつけ根の痛み

Q2、鍼灸治療など、当院来院にあたって心配はなかったですか?

またその心配はどうやって解消しましたか?

 

Q3、当院の施術を受けたときの印象・感想を教えてください。

どのような治療をするかくわしく説明しながら、施術してくださるので、

安心です。いつもお話しするの楽しかったです。

Q4、症状が改善した現在の想いをメッセージ下さい。担当が最高に喜びます。

好きなダンスをおもいきり踊れるようになってうれしいです!

お名前:石見 玲奈

ご住所:奈良市

ご年齢:19

ご職業:学生

グロインペイン症候群の原因と治療

今回の患者さんである石見さんは、

足のつけ根の痛みで思い切りダンスが出来ず、苦しんできました。

 

いつもは普通にできる動きが出来なくなって、

本当に不安だったと思います。

 

「一生ダンスが出来ないかもしれない」という不安を抱えたときに、

当院を頼ってもらえて、本当に良かったです。

 

当院で治療した結果、

治療期間1か月半、7回の施術で完治に至りました。

 

 

これから、痛みを気にすることなく思いっきりダンスを楽しんでくださいね(^^)/

 

 

それでは考察に移ります。

 

 

グロインペイン症候群とは、

グロイン=鼠径部

ペイン=痛み

を意味しており、鼠径部痛症候群とも言われています。

 

鼠径部周辺の運動時痛や圧痛、股関節の可動域制限などが

症状としてあげられます。

 

 

グロインペイン症候群は、

痛む部位や原因となる部位によって細かく分類されます。

 

➀恥骨結合炎(下図の1に痛みが現れる)

 

⓶腸腰筋機能障害(下図の2に痛みが現れる)

 

➂内転筋腱炎(下図の3に痛みが現れる)

 

④大腿直筋炎(下図の4に痛みが現れる)

 

⓹鼠経ヘルニア(下図の2に痛みが現れる)

などに分類されます。

石見さんの場合、内転筋腱炎でした。

 

 

一般的な治療法は、

➀保存的治療(2~3週間の安静、慢性化すると、

2~3か月の安静が必要と言われています。)

⓶ストレッチや筋力トレーニング

➂アイシングや温熱療法

などが挙げられます。

 

第一選択として安静にすることが多いです。

 

安静にしてストレッチなどを行うことで改善する人がいることは知っていますが、

当院には安静にしても改善しなかった方が来院されます。

 

 

なぜ、安静にしても改善しないのか?

 

それは、「大腰筋の短縮」が原因しているからです。

 

安静期間を経て競技復帰をしても、

根本にある大腰筋の短縮により、

再開してすぐに痛みを引き起こしてしまいます。

 

石見さんの場合、

「大腰筋の短縮」くわえ、「下腿のアライメント異常」がありました。

 

大腰筋とは腰椎から大腿部に付き、股関節をまたぐ筋肉で、

これが短くなることによって、股関節の可動性が悪くなり、

鼠径部への負担がかかります。

 

下腿が外旋(外へ捻じれる事)することによって、

大腿部の筋緊張を高め、鼠径部への負担がかかります。

 

これらの原因を取り除くことによって、

練習を続けながらの治療と

再発しないように完治させることが可能となりました。

 

 

もしあなたが、石見さんのように

「一生治らないかもしれない」や「痛みと付き合っていくしかない」と

思ったとしても諦めないでほしい。

 

グロインペイン症候群は難治性疾患で、

スポーツをしている方を苦しめている疾患ですが、

当院では、グロインペイン症候群を完治に導いてきた実績があります。

 

もう一度、思い切りスポーツを出来るようにしてあげるから。

 

あなたとのご縁心よりお待ちしております。

 

 

 

感謝。

 

 

※お客様の感想であり、効果効能を保障するものではありません。

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グロインペイン症候群ってホントに治るの?

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