症状改善報告
【改善報告】4年間治らない三角骨障害(バレエダンサー)が6回の治療で完治
- 三角骨障害
症例報告
Top member 丸山
「患者」
女性、21歳、大学生
「症状」
三角骨障害
「来院日」
平成30年6月上旬
「来院経緯」
患者は幼少の頃から、クラシックバレエを習う。
発症は4年前。
高校3年生の頃、バレエの練習中に左足関節に強い激痛を感じる。
その日以降、足の激痛で練習が全く出来なくなった。
整形外科を受診。
レントゲンとMRIを撮影したところ、両側の足に三角骨が見つかる。
医師から「痛みがある左足の三角骨はヒビが入っている。バレエを続けたいのであれば手術しかない。」との所見。
患者は芸術大学のバレエ科に進む事を予定しており、将来もバレエを続けていく考えであった。
しかし、現状はバレエ練習を全く行えず、出場するはずだったコンクールにも出られなくなった。
大学入試には実技試験があり、バレエを披露しないといけないため、早急に治す必要がある。
現状を考え、両親と話し合った結果、手術の選択をする。
手術後の安静期間やリハビリ期間を含めると、元通りの状態になるまでに半年の期間を要した。
その後はバレエのレッスンを再開でき、芸術大学の試験に間に合う。
しかし、次は右の三角骨周辺に痛みを感じるようになる。
左足の時は痛みで全く練習できなかったが、今回は我慢すれば練習できる程度であった。
患者はもう手術はしたくない考えであったので、病院には行かずに整骨院に通う。
患部へのマッサージや体幹ストレッチは施されたが、痛みは改善しなかった。
大学生になり、バレエのレッスンが毎日行われるため、右の三角骨周辺に痛みが出る頻度が多くなる。
鍼灸院やカイロプラクティックなど、複数の治療院を転々と通い、痛みを紛らわせる日々が続く。
大学3年生になったある日、
バレエの練習後、いつも通り三角骨に痛みがあったにも関わらず、ヒールの靴で長時間歩きまわった。
その日の夜は激痛で寝る事が出来ず、痛み止めを服用する程であり、これを境に三角骨の痛みがさらに増す。
トゥシューズを履いて練習するのは10分が限界で、痛み止めを服用しないとバレエシューズでも練習は出来なかった。
そんな折、同じバレエ科の同じく三角骨障害に悩む友人が、奈良の治療院で完治したという話を耳にする。
患者は友人の口コミを聞き、藁にもすがる思いで当院に来院することを決意。
「治療経過」
1診目
患者は大学のバレエ科に在籍しており、週に5日はバレエのレッスンがある。
この2週間は歩いていても三角骨周囲に痛みがあり、レッスンにおいてはそれを強く感じる。
痛み止めを毎日服用しているが、それも最近では効き目が落ちているような気がするという。
患者から「1か月後の7月末に学校のコンクールがあり、それまでには治したい。」との要望。
動作確認を行う。
足関節伸展位(+)
足関節屈曲位(+)
患者が痛みを訴える箇所は右足関節の後面である。(下写真参考)
次にバレエ動作の確認を行う。
患者はルルべとポワントで痛みを訴えた。
特にポワントでは強い痛みがあり、足関節の伸ばしにくさを同時に訴えた。(下写真参考)
問診と動作確認から、
患者の症状は『三角骨障害』と判断。
この判断をもとに治療を進めていく。
患者は早期の改善を望んでいる。
ただ、それ以上に右足も三角骨障害の手術の必要性があるかどうかを不安に思っている様子。
私の経験上、患者の状態であれば手術の必要はないと考えられる。
加えて、治療を詰めて行うことで短期間での完治は可能であることを伝え、患者の不安を取り除くことに努めた。
患者は大学の時間割の都合上、土曜日しか来院は難しいとのこと。
患者の事情を考慮し、毎週土曜日は必ず治療を行うという事で患者と合意。
施術室内で最も強く痛みを訴えた動作はポワントであった。
この時の痛みをペインスケール「10」と設定し、治療開始。
(ペインスケールとは痛みを10段階で表わした指標のこと。10に近づくにつれ痛みが増す。患者に数字を示させる。)
治療:
曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整
内臓調整、股関節調整、足関節アライメント調整
治療後、ペインスケール「10」→「6」
次回は1週間後の土曜日に来院するように指示し、治療終了。
2診目
前回から1週間後の来院。
患者から「今までは歩行時にも痛みを感じていたが、それがなくなった。バレエのレッスンではまだ痛みを感じるが、以前程ではない。」との報告。
ペインスケール「6」のまま維持。
治療:
曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整
内臓調整、腹膜調整、股関節調整、足関節アライメント調整
治療後、ペインスケール「6」→「4」
次回も1週間後に来院するように指示し、治療終了。
3診目
前回から1週間後の来院。
患者から「この1週間は調子が良い日が多かった。痛み止めを服用しない日が3日間あった。ただ、レッスン後は少し痛みがあった。」との報告。
ペインスケール「3」に減少。
ルルべでの痛みは消失し、現在はポワントをした時だけ痛みが出るとのこと。
足関節はかなり伸ばしやすくなったようだ。
治療:
曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整
背部兪穴にお灸し、内臓調整
自律神経調整、股関節調整、足関節アライメント調整
治療後、ペインスケール「4」→「2」
患者は「三角骨周辺に違和感程度の痛みがある。」と訴えた。
次回も1週間後に来院するように指示し、治療終了。
4診目
前回から1週間後の来院。
患者から「調子良い。ほとんど痛みは感じなかった。痛み止めも服用していない。」との報告。
現在患者が訴えているのは、ポワントで違和感程度の痛みとレッスン後の軽い痛み。
ペインスケール「2」のまま維持。
治療:
曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整
背部兪穴にお灸し、内臓調整
腹膜調整、股関節調整、下腿内旋変位調整、足関節アライメント調整
治療後、ペインスケール「2」→「1」
患者は「ポワントをした時に軽い引っかかりがある。」と訴えた。
次回も1週間後に来院するように指示し、治療終了。
6診目
初診から1ヶ月弱が経過。
患者から「痛みはなく、調子良く踊れている。」との報告。
ペインスケール「0」
レッスン後に感じていた痛みと関節をのばした時の引っかかりも消失。
治療:
曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整
背部兪穴にお灸し、内臓調整、
腹膜調整、股関節調整、足関節アライメント調整、アキレス腱弛緩調整
次回から3週間に1度のメンテナンス期に移行する旨を伝え、治療終了。
「患者さんの口コミ・感想」
Q1、どのような症状でお困りでしたか?
またお困りの症状を治すために、今までどのような治療を受けてこられましたか?
4年前くらいから、たまに強く痛みが出ていた右足の三角骨が急に痛みが増した。
左足は手術で取っていたが、右は色々な整骨院で治療を受けていた。
Q2、鍼灸治療など、当院来院にあたって心配はなかったですか?
またその心配はどうやって解消しましたか?
特に心配はなかった。
Q3、当院の施術を受けた時の印象・感想を教えてください。
施術を受けるたびにどんどん痛みが和らいでいくのが嬉しかったです。
「ちゃんと治せるからね」と言ってくださって、とても安心して施術を受けれました。
Q4、症状が改善した現在の想いをメッセージ下さい。担当が最高に喜びます!
痛くて痛み止めを飲んで練習していたときは辛かったけど、先生が1ヶ月程でほとんど痛みのないところまで治してくださり、あんなに痛かったときが嘘みたいです。
三角骨のことだけでなく、脚のむくみや便秘の治療もしてくださったのが嬉しいです。
ずっと痛くて悩んでいので、痛みなく踊れることがとても嬉しいし、練習も楽しいです。
もっと早くここを知っていたら左足も手術しなくて済んだのにと思いました。
お名前:浅野菜月
ご住所:大阪府大東区
ご年齢:21
ご職業:学生
「担当からの考察」
今回の患者さんである菜月ちゃんの場合、4年間も三角骨の症状に悩まされていました。
この4年間はたくさんの治療院を周り、いろんな治療を受けてきました。
しかし、治療後は症状が少し緩和するものの、次にレッスンを行うと元通りになるという事の繰り返しでした。
そんな状態でも病院を受診することはなかったそうです。
以前、病院で左足の三角骨手術を受けており、術後の痛みやリハビリでとても大変な思いをして、菜月ちゃんは「もう手術はしたくない」と思ったからです。
それからは頑なに病院を受診せず、治療院で痛みの緩和をはかってきたようでした。
初診時の菜月ちゃんは、とっても不安気でした。
当院は「最後の砦」と謳われており、そんな治療院で「治せない」や「手術をした方が良い」と言われたら…と不安だったようです。
でも、菜月ちゃんの症状を診たところ、私の今までの経験から「手術をしなくても、問題なく治せる」と言い切れるものでした。
その証拠に、1診目の治療後から劇的な改善が見られ、4診目にはずっと飲み続けていた痛み止め薬を止めることが出来ました。
1週間に1回の治療だったので、2か月後のコンクールに間に合うかどうか少し不安ではありましたが、1ヶ月弱で痛みをほぼ取りきることが出来たのでホッとしました(;^ω^)
初診時はあんなに不安気だった菜月ちゃんが、今では笑顔をたくさん見せてくれて、日常の事を楽しそうにお喋りしてくれる事を、私はとても嬉しく思いました(^^)
菜月ちゃん、本当に良かったね!これからはバレエを思いっきり楽しんでね!
それでは治療の考察に移ります。
菜月ちゃんの場合、4年間も三角骨障害に悩まされていましたが、4年間ずっと痛かったというわけではありません。
痛みに波があり、調子が良い時は全く痛くない日もありました。
逆に、コンクール前などで練習がハードだったり、体調が悪く疲れている時は、三角骨の痛みが強く出ていました。
このように痛みが一定でない場合は、患部だけが原因で痛みが出ている事はありません。
これは三角骨障害だけに言えることではなく、他の疾患でも同じことが言えます。
では、三角骨以外にどこが悪かったのか?
菜月ちゃんは21歳とは思えない程、下肢のむくみが酷く、足の冷えが強く出でいました。
自身でも「足のむくみが強いと、三角骨の痛みが強くなる気がする」と問診で言っていました。
菜月ちゃんの言う通り、『足のむくみ・冷え』と『三角骨障害』はとても密接な関係にあるのです。
「足のむくみ・冷えを取るためにフットケアをすれば良いだろう」と考えるでしょうが、これらはフットケアだけでは解消されません。
足のむくみ・冷えは『自律神経の不調』と『内臓疲労による冷え』によるものが大きいです。
これを整えることで、足のむくみ・冷えが解消され、ひいては三角骨障害の痛みも緩和されるのです。
加えて、患部である三角骨のアライメントを整えることで、より早く改善するように施しました。
こういった部分は、整形外科などの病院や多くの治療院では見つけてくれないでしょうし、見つけたとしても痛みに関係ないと考える場合が多いです。
これを見つけて治療までしてあげられるのが私たちの強みですし、どこに行っても良くならない人が当院では治っていく理由のひとつだと思います。
最後に、
菜月ちゃんの感想に『もっと早くここを知っていたら、左足も手術しなくて済んだのに。』とありました。
私はこの言葉にとても強い感銘を受けました。
私は菜月ちゃんのような子をもっと助けてあげたいと思っています。
どこに行っても治らないなら、私を頼って来て下さい。
あなたとのご縁を、心よりお待ちしております。