疾患別症状改善報告

REPORT

症状改善報告

医者から「膝蓋腱炎」と診断されたオスグッドが、たった3回で早期復帰できた特殊な調整とは

  • オスグッド

症例報告

Top member吉田

「患者」

13歳 小学生

「症状」

オスグッド

「来院日」

平成30年1月中旬

「来院経緯」

患者はサッカークラブに所属している。

 

発症は1か月前。

 

サッカーの試合の時に右膝に痛みを感じ始める。

その後、階段の昇り降りや走ることで痛みを伴うようになり、整形外科を受診。

 

医師から「膝蓋腱炎ですね」と言われ、安静とリハビリを指示される。

そのリハビリを続けるも改善の兆しが見えないため、近所の整骨院を受診。

整骨院では「安静の指示」及び大腿前面(太もも)のマッサージなどの治療を受けるが、改善はなかった。

 

1か月もの間サッカーができない状態だったため、両親が膝蓋腱炎を治せる治療法を探す。

当院のHPにたどり着き来院。

「治療経過」

1診目

患者は走る・階段の昇降・ジャンプでの痛みを訴えている。

安静時の痛みはない。

 

触診と検査を行う。

患者は写真の×の箇所に痛みを訴えている。

患部の圧痛と熱感が確認できる。

 

ダッシュやジャンプ、正座で痛みを確認できる。

 

圧痛や動作確認から「膝蓋腱炎(ジャンパーズニー)」ではなく「オスグッド」と判断。

 

「膝蓋腱炎(ジャンパーズニー)」の場合、痛みが出る部位は写真〇印の膝蓋骨下端に出る。

そして、多くは骨端線閉鎖後の15歳以上で発症する。

患者は写真×印の脛骨粗面に痛みが出ていたため「オスグッド」と考えられる。

 

ダッシュしたときの痛みが一番強いことから、この時の痛みをペインスケール「10」と設定し、治療開始。

 

(ペインスケールとは痛みを10段階で表した指標のこと。痛みが10に近づくにつれて痛みが増す。患者に数字を示させる。)

 

<治療>

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整。

下腿アライメント調整、アキレス腱調整、ベーカー調整

 

治療後、ペインスケール 「10」→「5」

 

患者には1週間練習を休み、その週のうちにあと2回来院するように指示し、1診目終了。

2診目

前回から2日後の来院。

 

ペインスケール「5」の状態を維持。

 

圧痛・熱感ともに確認。

 

<治療>

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整。

下腿アライメント調整、アキレス腱調整、ベーカー調整

 

治療後、ペインスケール 「5」→「2」

 

次回も3日以内に来院するように指示し、2診目終了。

3診目

前回から2日後の来院。

 

ペインスケール「2」の状態を維持。

 

熱感はほとんど感じない。

圧痛はまだ確認できる。

 

<治療>

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整。

下腿アライメント調整、アキレス腱調整、ベーカー調整

 

治療後、ペインスケール 「2」→「0」

 

次回は5日以内に来院するように指示。

練習を再開するように指示し、3診目治療終了。

4診目

前回から4日後の来院。

 

ペインスケール「0」の状態を維持。

 

熱感消失。

圧痛はまだ確認できる。

 

<治療>

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整。

下腿アライメント調整、アキレス腱調整、ベーカー調整

 

次回は1週間以内に来院するように指示し、4診目治療終了。

5診目

前回から5日後の来院。

 

患者から「サッカーの試合中にオスグッドの場所をぶつけてから痛みが出てきた」との報告。

 

膝の状態を確認する。

 

オスグッドの圧痛個所に熱感が確認できる。

 

ペインスケール「0」→「5」

 

動かしたときよりも圧痛のほうが強く出ていることから、「オスグッド」による痛みではなく、脛骨粗面をぶつけたことによって骨膜に炎症が起きたと考えられる。

 

これまでの経験から患者には、

・必ず治る状態であるが、オスグッドより時間がかかること。

・練習をしながら治療をしていくが、同じ場所をぶつけないように注意すること。

・痛み・熱感が取れるまでは自己判断で治療期間を開けないこと。

の3点を説明し、了承を得る。

 

<治療>

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整。

下腿アライメント調整、アキレス腱調整、ベーカー調整、炎症調整。

 

治療後、ペインスケール「5」→「0」

 

熱感は確認できる。

 

次回、5日以内に来院するように指示し、5診目終了。

6診目

前回から5日後の来院。

 

患者から「問題なくサッカーはできているが、昨日から少し痛みが出てきた。」との報告。

 

ペインスケール「0」→「1」

 

熱感は確認できる。

 

<治療>

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整。

下腿アライメント調整、アキレス腱調整、ベーカー調整、炎症調整。

 

治療後、ペインスケール「0」

 

次回は1週間以内に来院するように指示し、6診目治療終了。

7診目

前回から5日後の来院。

 

ペインスケール「0」の状態を維持。

 

熱感は少し確認できる。

 

<治療>

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整。

下腿アライメント調整、アキレス腱調整、ベーカー調整、炎症調整

 

治療後、ペインスケール「0」の状態を維持。

 

次回は10日前後で来院するように指示し、7診目治療終了。

8診目

前回から11日後の来院。

 

患者から「二日前から少し痛みが出てきた。」と報告。

 

ペインスケール「0」→「1」

 

熱感は少し確認できる。

 

<治療>

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整。

下腿アライメント調整、アキレス腱調整、ベーカー調整、炎症調整

 

治療後、ペインスケール「1」→「0」

 

次回も10日前後に来院するように指示し、8診目治療終了。

11診目

前回から11日後の来院。

 

患者から「全く痛みを感じることなくサッカーができた」と報告。

 

ペインスケール「0」

 

熱感はまだ少し確認できる。

 

<治療>

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整。

下腿アライメント調整、アキレス腱調整、ベーカー調整、炎症調整

 

次回は、まだ熱感が取り切れていないことから2週間以内に来院するように指示し、11診目治療終了。

12診目

前回から2週間後の来院。

 

ペインスケール「0」の状態を維持。

 

熱感も消失。

 

<治療>

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整。

下腿アライメント調整、アキレス腱調整、炎症調整、体幹調整。

 

痛み・熱感共に消失が確認できたので、次回から1か月に1回のメンテナンス期に移行する旨を伝え、施術終了。

「患者さんの口コミ・感想」

Q1、どのような症状でお困りでしたか?

またお困りの症状を治すために、今までどのような治療を受けてこられましたか?

オスグッド ピンポイント

Q2、鍼灸治療など、当院来院にあたって心配はなかったですか?

またその心配はどうやって解消しましたか?

先生がサイコーやったからよかった。

Q3、当院の施術を受けたときの印象・感想を教えてください。

めっちゃすぐなおる。

Q4、症状が改善した現在の想いをメッセージ下さい。担当が最高に喜びます。

サイコー!

 

お名前:YK

ご住所:京都府京田辺市

ご年齢:13才

ご職業:×

「担当からの考察」

今回の患者さんであるY・K君は約一か月もの間サッカーができませんでした。

休んでいるうえに階段の昇降で痛みが出ているような状態で復帰できるのかすごく不安を感じたと思います。

 

日常生活での痛みが治まらない状況でも、私の経験上、早期での復帰は可能だと感じたので「1週間で復帰させてあげられるよ。」と伝えました。

宣言通り、1週間のみ休んでもらいそれ以降は治療を受けながら練習や試合に参加することが出来ました。

 

4診目後の試合で接触プレーによって膝をぶつけて、骨膜炎を発症してしまいましたが、私の説明と「治る」という言葉を信じて来院してくれたY・K君を完治させられたこと大変嬉しく思っています。

 

1か月に1回メンテナンスに来ていただいていますが、痛みは全く感じることなく全力でサッカーできているようで「治してあげられてよかったな~♪」と思っています。

 

Y・K君、中学でのサッカーも思う存分楽しんでね!

 

それでは治療の考察に移ります。

 

今回、「膝蓋腱炎」という医師の診断をもとに検査を行いましたが、「オスグッド」と判断しました。

理由は圧痛部位と年齢が違うからです。

膝蓋骨の下に痛みがある場合は、次の3疾患の鑑別が必要です。

 

①膝蓋腱炎(ジャンパーズニー)

②シンディング・ラーセン・ヨハンソン病

③オスグッド

 

①の膝蓋腱炎(ジャンパーズニー)写真の緑〇に痛みが出ます。

そして、年齢は骨端線閉鎖後の15歳以上で好発します。

 

骨端線とは、長骨(今回の病変部位である脛骨や大腿骨・上腕骨など)の関節に近いところにあり、軟骨で形成されるため、レントゲンで見ると写らないので線が入ったようになっているところです。

軟骨が増殖して骨化を繰り返して骨は成長します。

骨端線は男子で17歳前後、女子で15歳前後に閉じるといわれています。

 

骨端線が閉鎖した後は硬い骨になるため、脛骨ではなく膝蓋骨にオーバーユース(使いすぎ

)などが原因して負担がかかり、発症します。

 

次に②のシンディング・ラーセン・ヨハンソン病は写真の青〇に痛みが出ます。

膝蓋骨下端に炎症や石灰化が起こる疾患で好発年齢は10代前半です。

 

最後に③のオスグッドは写真の赤〇に痛みが出ます。

脛骨粗面に痛みが出て骨端線閉鎖する前に発症します。

 

痛みの出る部位 骨端線閉鎖前後
膝蓋腱炎(ジャンパーズニー) 膝蓋骨下端
シンディング・ラーセン・ヨハンソン病 膝蓋骨下端
オスグッド 脛骨粗面

 

表に表すと上記のようになります。

 

Y・K君は脛骨粗面に痛みがあり、13歳なので①、②ではなく③のオスグッドという判断に至りました。

 

 

ではなぜ、1か月も安静にしていたのに改善しなかったのかというと、痛みの出ている原因が脛骨の捻じれにあったからです。

 

外に捻じれると大腿四頭筋が外に引っ張られて、脛骨粗面に負担がかかり痛みが出ます。

普段の生活から脛骨が正常の位置より外に捻じれた状態で生活していたため、痛みが治まらなかったのです。

 

このように原因を見つけ出し、脛骨をもとの位置に戻す調整やアキレス腱の調整をすることで3回の施術で、ほとんど痛みを感じることない状態で復帰が出来たのです。

 

当院の施術はオスグッドで出ている骨を戻す調整ではなく、痛みが出ている原因を取り除く調整です。

ですので、今回のように出ている骨に強くぶつけてしまい、骨膜炎を発症してしまうことが稀にあります。

 

骨膜炎を発症したとしても必ず痛みは取ってあげられます。

 

私も学生時代にサッカーをしていました。

怪我をしてしまい、半年間も運動が出来ない状態になってしまいました。

ですので、運動が出来ずに不安を抱いている方の気持ちは良く分かります。

 

 

運動をできずに困っている方は私を頼ってほしい。

早期復帰させて、完治するまで全力で治療に当たります!

 

 

 

感謝。

 

 

 

 

オスグッドはシンスプリント・分離症と同様に

当院の3大特種疾患という位置付けになり、

一度の施術料が12500円(もし6回以上経過した場合それ以降は通常の6500円)となっています。

これは一般意的には短期間では絶対に治せないと言われるこれらの疾患を5回以内でほぼ治せるという自信の表れでもあります。

ご理解くださいませ。

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オスグッドシュラッター病ってホントに治るの?

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