症状改善報告
人の手を借りないと歩けない程のぎっくり腰が3回で完治したぎっくり調整法とは?
- 慢性腰痛
症例報告
Top Member丸山
「患者」
男性、53歳、会社員
「来院日」
平成29年 8月下旬
「症状」
ぎっくり腰
「来院経緯」
患者は朝の出勤前の支度中、靴下を履くために腰を曲げたと同時にズキッ!とした衝撃が腰に走る。
その衝撃と腰の痛みで、数分間その場から動けなくなった。
徐々に動き出そうとするも少し動くたびに腰に激痛が走り、壁や手すりなどをつたって、やっと動く事き出す事が出来た。
腰は全く伸ばすことが出来ず、一歩進むだけでも腰に激痛が走った。
会社に自力で行くのは困難であったため、患者の妻に車で送迎してもらう。
仕事中、座位の姿勢では腰の痛みは軽減されたが、歩行は腰に激痛を伴うため会社にあった車椅子を移動手段として使った。
午後になっても腰の痛みは軽減されず、次第に腰から臀部まで痛みが広がっていった。
患者の子供さんが当院を以前から利用していることもあり、その日の内に当院の予約を取り来院する。
治療経過
1診目
患者は待合室から施術室内へ移動をする際に壁をつたってしか歩けず、腰はほとんど90°に曲がった状態であった。
腰は全く伸ばす事が出来ておらず、歩行スピードもかなり遅い。
問診中は座位で行ったため腰に痛みを訴えなかったが、治療に入るためベットに仰臥位になる姿勢で強い痛みを訴えた。
仰臥位ではすぐに足を伸ばす事は出来ず、数十秒かけてゆっくりと徐々に足を伸ばした。
現在、患者は安静時と座位でしか痛みを感じない時はなく、他のすべての動作で強い痛みを訴えている。
痛みの箇所としては腰部全体と左臀部に痛みがあるとのこと。
症状の発生機序と疼痛の現れ方から腰椎捻挫(ぎっくり腰)と判断し、治療を開始。
治療:
曲池・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整
骨盤アライメント調整、内臓(腎臓)調整、大腰筋調整、
大殿筋・中殿筋弛緩調整、腸脛靭帯指圧、仙腸関節アライメント調整
治療後、ベッドから起き上がる時に多少痛みを訴えたものの、腰をまっすぐ伸ばす事が出来るほど改善。
歩くスピードもかなり上がり、壁をつたってしか歩けなかったのが自力で歩けるようになった。
体幹前屈時に腰部と臀部に痛みを訴えたが、後屈や回旋での痛みは消失。
症状は大幅に改善したが、まだ痛みは残っており完全な状態とは言えない。
患者に次回は5日以内に来院するように指示し、治療終了。
2診目
前回から3日後の来院。
患者から「治療後から腰の調子がかなり良くなり、歩くのも問題なく歩けている。しかしまだ腰に多少痛みがある。」とのこと。
患者の歩行姿勢を観察。
前回は腰がほとんど90°に曲がった状態であったが、今回は腰がまっすぐ伸びた状態で歩行できている。
体幹前屈時に腰部と左臀部に痛みを訴えた。
圧痛を確認したところ、第4・第5腰椎周辺と仙腸関節部に圧痛を確認出来た。
治療:
曲池・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整
骨盤アライメント調整、股関節アライメント調整、仙腸関節調整、内臓調整
治療後、体幹前屈時に見られた腰部と臀部の痛みは消失。
圧痛は仙腸関節部にまだ確認できたが、治療前ほどの圧痛レベルではない。
歩行時や体勢移動時の痛みは全く感じられないとのこと。
患者に、あともう1回は治療する必要があるので6日以内には来院するように伝え、施術終了。
3診目
前回から3日後の来院。
患者から「腰はすごく快調です。腰を曲げると違和感程度の重ダルさがあるだけで、後は全く問題ない。」との報告。
歩行時に痛みは全く訴えておらず、仰臥位の姿勢もスムーズにとることが出来ていた。
体幹前屈時に右腰に重ダルさを訴えた。
圧痛を確認したが、腰部・臀部共に確認できなかった。
治療:
曲池・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整
骨盤アライメント調整、大腰筋調整、アキレス腱調整、内臓(腎臓)調整
背部兪穴にお灸し、エネルギー調整による内臓調整
治療後、体幹前屈時に右腰に訴えていた重ダルさが消失。
他の動作でも、腰に疼痛と重ダルさは確認出来なかった。
施術室内で再現できる疼痛はすべて消失した。
今回で一旦治療を終了する旨を伝えた。患者には再びぎっくり腰を引き起こさないために1ヶ月に1回のメンテナンスで来院するように伝え、治療終了とした。
「患者さんの口コミ・感想」
Q1、どんな症状をお持ちでしたか?
ぎっくり腰
Q2、鍼灸治療など、当院来院にあたって心配はなかったですか?
また心配はどうやって解消しましたか?
全然なかった
Q3、当院の施術を受けた時の印象・感想などを教えてください。
すごく安心できた
Q4、あなたと同じ様な症状をもった方へなにか勇気が出るメッセージがあればお願いします。
すぐにここへ来れば大丈夫です。
お名前:サトシ
ご住所:天理市
ご年齢:53歳
「担当からの考察」
今回の患者さんであるサトシさんの場合、疼痛の度合いが大きく、歩くことが困難をきたすほど酷いぎっくり腰でした。
サトシさんは今まで腰痛は頻繁にあったものの、ぎっくり腰の経験はなかったらしく「こんなにも痛くて動くことが出来なくなるなんて!」と驚いていらっしゃいました。
ぎっくり腰をネットで検索すると原因や治し方を書いている記事をたくさん見かけます。
それだけぎっくり腰に悩まされた方が多いという事ですね。
正直に言うと、ぎっくり腰は安静にしていれば治る疾患です。
だいたい6~10日ほど安静にしておれば通常の状態に戻ります。
しかし、お仕事している人が10日も家で安静にするという事は出来ませんよね。
明日も仕事に行かないといけないのに、このままでは仕事どころか日常生活もままならないという場合の方が多いと思います。
今回のサトシさんの場合も日常生活もままならない程のぎっくり腰でしたが、計3回の治療で元通りの状態に戻すことが出来ました。
実際には1回目の治療で7割方痛みは取れていたのですが、完全な状態に治しておかないと、腰痛を再発しやすくなってしまうので3回の治療を要しました。
ネットではぎっくり腰の原因は骨盤のゆがみや筋肉の疲労などと記載されている場合が多いです。
これは間違っていませんし、正しいです。
私もサトシさんの治療を行う上で骨盤のゆがみや腰の筋肉疲労を取る施術を行いました。
しかし、これだけでぎっくり腰を発症するかと言えば間違いです。
ぎっくり腰の根本の原因は【腎臓の疲労】からくるのです。
腎臓疲労とは、例えば血液検査なので腎臓の数値に異常をきたしているという事ではありません。
東洋医学的な見地からみた腎臓疲労という事です。
腎臓疲労とは【ストレス】【睡眠不足】【水分不足】この3つの原因で生じます。
これらが身体にたまり、回りまわってぎっくり腰を起こってしまうのです。
サトシさんの場合もぎっくり腰が発症する3日前に仕事で海外に出張したそうで、この3つの要因が重なり腎臓疲労がたまってしまった結果、ぎっくり腰を発症してしまったのでした。
1回目の施術で腎臓疲労を取る調整をしっかり行うことで7割方痛みが引き、後は先ほども書いたように、骨盤のずれをとる微調整をすることで、短期間の完治に至ったのです。
当院にはぎっくり腰に悩む方から「今日中に何とかしてほしい」や「1回で治してほしい」といったお電話がたまにあります。
私たちはもちろん精一杯手をつくしますが、腰椎捻挫(ぎっくり腰)というように一種の捻挫なので、1回で完全に痛みをなくすことは難しいです。やはり最低でも2回は来院していただく必要があると思います。
それは患者さんの腰の痛みを繰り返さないために必要最低な施術回数なので、ご了承いただきたいです。
最後に、
ネットで調べると腰痛体操やストレッチの仕方なんて溢れる程あります。
それで痛みが引けば何も言う事はありませんが、症状が変わらない場合も多々あります。
それは症状の根本原因が腰ではない可能性がかなり高いです。
自分でネットで調べた効果があるか分からないストレッチや体操をして何日も過ごすなら、当院に来て治療のプロに短期間で治してもらった方が身体にとって良い事だと私は思います。
治療担当 丸山