症状改善報告
【改善】バレエで有痛性外脛骨が発症、手術なしで5回の治療で治る。
- 有痛性外脛骨炎
症例報告
Top Member丸山
「患者」
女、12歳、小学生
「症状」
有痛性外脛骨
「来院日」
平成29年 11月下旬
「来院経緯」
患者はバレエを幼少の頃より習う。
発症は1か月前。
バレエのレッスン中にトゥシューズで練習中、左足の内側にズキズキとした痛みを感じた。
トゥシューズを脱ぎ、バレエシューズで練習したところ痛みはなくなった。
患者は「練習のしすぎだろう」と思い、特に気にすることはなかった。
1週間後、バレエシューズで練習をしていたところ、左足の内側に引きつるような痛みが走った。
はじめは我慢できる程度の痛みであったが、練習を続けていると痛みがさらに強く現れた。
痛む箇所を自分で触ってみたところ、健側の右足に比べ左足の内側骨が出ていることに気付く。
バレエのコーチからテーピングの巻き方を教わり、それで痛みに対処した。
テーピングのおかげで痛みが少なく感じたが、練習を続けると再度痛みが現れた。
その日からバレエの練習以外でも足に痛みが現れるようになる。
ジャンプや背伸び、走るだけでも痛み、体育の授業も参加困難になった。
テーピングは日常的に巻いていたが、痛みは多少緩和されるだけであった。
発症から1ヶ月後、歩くだけでも痛みが出るほどに悪化。
バレエのコーチから「このままでは練習は出来ない。足の痛みを治療してから練習を再開しよう。」との提案があった。
web上で検索したところ『有痛性外脛骨』の名前があり、自分の症状によく似た疾患だと気づく。
症状について詳しく検索すると、病院では手術やスポーツの中止が一般的である記事を見る。
病院以外での治療法をさがしたところ、当院のHPにたどり着く。
当院の口コミや治療方針を見て、来院することを決意。
「治療経過」
1診目
現在、患者はバレエの練習は中断しておらず、バレエシューズで練習を続けているとのこと。
トゥシューズは3週間近く履いていないという。
2ヶ月後にコンクールがあるらしく、それまでには治したいとの要望。
歩行時にも痛みがあるようで、日常で常に痛みを感じているとのこと。
患者が訴えている左足内側を触診。
上写真は痛みを訴えている左足のものである。
赤〇の部分は運動中に痛くなる箇所であり、触ると圧痛を訴えた。
明らかな骨の突出がうかがえる。
次に健側の右足を触診。
健側の右足には骨の突出は確認できず、圧痛もなかった。
触診と症状の発生機序から「有痛性外脛骨」と判断。
私の経験から短期間での完治が可能であると予測。
患者には2ヶ月後のコンクールに余裕を持って完治することを目標に治療を進めていくことを説明。
患者は問診中、鍼治療に対してとても不安そうであったので、その不安を少しでも軽減させるように努めた。
施術室内で一番強く痛みが出た動作は走る時であった。
その時の痛みをペインスケール「10」と設定し、治療開始。
(ペインスケールとは痛みを10段階で表わした指標のこと。10に近づくにつれ、痛みが増す。患者に数字を示させる。)
治療:
曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整
足関節アライメント調整、下腿内旋変位調整、外脛骨アライメント調整
治療後、ペインスケール「10」→「6」
走るとまだ痛みを訴えたが、歩行時にあった痛みは消失。
ジャンプの時に見られた痛みも消失した。
1回に治療で劇的な改善が見られたことから、やはり短期間での完治が可能であると推測できる。
患者に再度その旨を説明し、治療に対して前向きになるように努めた。
次回は5日以内に来院するように指示し、1診目施術終了。
2診目
前回から4日後の来院。
患者から「今まで歩く時も痛かったのが、今は全然痛くない。でも走るとやっぱり痛い」との報告。
ペインスケール「6」のまま維持。
歩行時の痛みは消失。
ジャンプ時は違和感程度の痛みが感じられるとのこと。
治療:
曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整
足関節アライメント調整、下腿内旋変位調整、外脛骨アライメント調整、下肢血流調整
治療後、ペインスケール「6」→「4」
痛みが半分以下に減少。
患者から、圧痛はまだ確認できるものの初診時に比べ明らかに減少しているとの訴え。
次回も5日以内に来院するように指示し、2診目施術終了。
3診目
前回から4日後の来院。
患者から「昨日バレエの練習をした。今まではバレエシューズで踊っても痛かったが、昨日はそれがなかった。トゥシューズは履いていないから分からない。」との報告。
ペインスケール「4」のまま維持。
歩行、ジャンプでも痛み消失。
治療:
曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整
足関節アライメント調整、外脛骨アライメント調整、下肢血流調整、腸脛靭帯弛緩調整
治療後、ペインスケール「4」→「0」
治療室内で再現できる痛みはすべて消失した。
患者の一番の要望はトゥシューズでの練習であるので、次回来院時はトゥシューズを持ってきてもらい痛みをチェックする事を説明。
3診目施術終了。
4診目
前回から4日後の来院。
患者から「日常生活で痛みを感じることは全くなくなった。とても嬉しい。」との報告。
ペインスケール「0」のまま維持。
圧痛は多少確認出来る。
治療室内でトゥシューズを履いてもらい痛みをチェックする。
ポアントで軽度に痛みを訴えた。
他のバレエ動作では痛みはないとのこと。
治療:
曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整
足関節アライメント調整、外脛骨アライメント調整、下肢血流調整、腸脛靭帯弛緩調整
治療後、トゥシューズで確認出来た痛みが消失。
外脛骨の圧痛も確認できなかった。
3日後にバレエのレッスンがあるということなので、トゥシューズを履いて練習するように促す。
4診目施術終了。
5診目
前回から1週間後の来院。
患者から「トゥシューズで練習した。全く痛みはなく、前のように踊ることが出来た。すごく嬉しい。」との方向。
ペインスケール「0」のまま維持。
圧痛も確認できない。
治療:
曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整
足関節アライメント調整、外脛骨アライメント調整、下肢血流調整、腸脛靭帯弛緩調整
治療後、
初診時には外脛骨に明らかな突出が確認できたが、現在はほとんど確認出来なくなった。
今回で外脛骨の治療を終了することを患者に説明。
次回からは1ヶ月に1回のメンテナンス期に移行する旨を患者に伝えた。
5診目施術終了。
「患者さんの口コミ・感想」
Q1、どのような症状でお困りでしたか?
またお困りの症状を治すために、今までどのような治療を受けてこられましたか?
足の内側の骨が出てきて痛かった。
Q2、鍼灸治療など、当院来院にあたって心配はなかったですか?
またその心配はどうやって解消しましたか?
治るか心配だった。
来るたび、良くなっていxったから心配がなくなった。
Q3、当院の施術を受けた時の印象・感想を教えてください。
女の先生で気軽に話せて、安心できた。
先生がキレイだった!!
Q4、症状が改善した現在の想いをメッセージ下さい。担当が最高に喜びます!
痛くて踊れなかったけど、今は治してくれたので、めいいっぱい踊れます!ありがとうございます!
コンクールがんばりま~すぅ!
お名前:Ayu
ご住所:生駒市
ご年齢:12歳
ご職業:小学生
担当からの考察
今回の患者さんであるAyuちゃんの場合、外脛骨の痛みのせいで日常生活に支障が出る程酷い状況でした。
小学生の女の子がただ歩くだけでも足に痛みが出るなんて、とてもツラかったと思います。
Ayuちゃんは痛みが取れていくごとに笑顔が増えてきたのが印象的で、私はそれがとても嬉しかったです。
当院では外脛骨は完治できる疾患でととらえています。
Ayuちゃんは5回という短期間で完治しましたが、外脛骨でも長期間の治療が必要な場合もあります。
Ayuちゃんは発症してまだ1ヶ月で、他の治療院で施術しておらず、発症したままの状態で来たのも短期間で完治した理由のひとつでした。
後は詰めて治療をしたのも短期間での完治に繋がったと思います。
初診時の写真と5診目を比べてみると明らかに骨の突出がなくなっているのが分かりますよね?
当院では痛みをとるだけでなく、骨の位置を変えたりすることも可能なのです。
治療法もバキバキ、ボキボキとした強い圧で行うのではなく、触れる程度の圧で骨を動かすことが出来るのです。
鍼灸治療を不安に思っておられる方は多いと思いますが、小学生のAyuちゃんでも怖がらず受けられるくらいなので、鍼の痛みはほとんどないと思って来院していただいて大丈夫です。
Ayuちゃんは2週間前までは歩くのさえ痛みに耐えていたのが、2週間後の現在はトゥシューズでバレエをしても全く痛くない程に改善しました。
Ayuちゃんの嬉しそうな笑顔を見ることが出来て、私も本当に嬉しいです^^
最後に、
どこに行ってもよくならなかった人こそ何とかしたい!という強い想いを持って、私が日々治療にあたっていることをみなさんに知っておいていただきたいです。