症状改善報告
有痛性外脛骨の96%は手術なしで完治する
- 有痛性外脛骨炎
症例報告
Top Member丸山
「患者」
男、12歳、学生
「症状」
有痛性外脛骨
「来院日」
平成29年 11月中旬
「来院経緯」
患者はサッカーのクラブチームに所属。
夏ごろから左足のオスグットを患う。
近所の整骨院で電気やマッサージなどを行い、サッカーを続けながら4か月後にオスグットは完治。
オスグットが治ってきたと同時に、両足内側の骨が痛むようになる。
走ると足の内側がズキズキと痛むようになり、長時間の走行は困難をきたした。
走る以外にもジャンプや足を踏ん張った時にも痛み、サッカーの練習に支障が出るようになった。
整形外科を受診。
レントゲン撮影した結果、『有痛性外脛骨』との所見。
医師からは「かなり重度の有痛性外脛骨であり、このままサッカーを続けたいのであれば手術しかない。」と伝えられたが、患者とご両親は手術をしたくない考えであったので、手術を拒否。
手術以外の他の治療法で治すことを選択。
オスグットの治療で通っていた整骨院に再度通院。
患部に電気をあてたり、足周辺のマッサージ、テーピングなどを行った。
約1ヶ月間通院したが、症状は改善するどころか悪化していった。
患部を触るだけでも強い痛みがあらわれ、サッカーの練習が思うように出来なくなる。
1ヶ月後に強豪のサッカークラブチームに入るための試験があり、患者はこのままではその試験に間に合わなくなるであろうことを危惧。
web上で有痛性外脛骨の施術に特化した治療院を検索したところ、当院のHPにたどり着く。
当院の口コミやブログなどを見て、来院することを決意。
「治療経過」
1診目
患者は両側の足に有痛性外脛骨を患っているとのこと。
歩行、走行、ジャンプなどで疼痛が出現。
現在、サッカーの練習は行っているがテーピングを足全体に巻いて痛みを緩和させているとのこと。
痛みをかばって練習しているために、サッカーのパフォーマンスが低くなっているという。
患部を触診。
赤〇の箇所に強い圧痛を確認。
強い熱感も確認できる。
軽く触れる程度でも、患者は顔をしかめる程の痛みを訴えた。
患者は1か月後にサッカーのクラブチームの入団試験があり、そのチームに入ることになったら中学生との練習などが行われる。
この状態ではチームの練習どころか入団試験にパスすることも難しい。
1ヶ月後までには症状を完治させたいとの希望。
私のこれまでの経験から、完治は可能であると判断。
しかし患者の有痛性外脛骨を触診したところ、圧痛が強くでており強い熱感も感じられた。
患者によると、この熱感は他の治療院で患部をマッサージされてから出てきたとのこと。
加えて、練習を出来るだけ休まずに治したいとの要望であったので、数回での完治は困難であると予想される。
1ヶ月後の入団試験に間に合うように治療をすすめる事を患者に伝えた。
施術室内で痛みが一番強く現れたのがジャンプであった。
この時の痛みをペインスケール「10」と設定し、治療開始。
(ペインスケールとは痛みを10段階で表わした指標のこと。、10に近づくにつれ痛みが増す。患者に数字を示させる。)
治療:
曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整
足関節アライメント調整、下肢血流調整
治療後、
ペインスケール「10」→「8」
患部は触れるだけでも痛がる程の圧痛と熱感があるため、まずはこの熱感をとることが優先である。
炎症をとることで痛みの改善が早くなると予想されるので、熱感がとれるまでは患部は触らずに治療を進めていく。
1診目施術終了。
2診目
前回から3日後の来院。
患者から「昨日、サッカーの練習があった。痛かった。」との報告。
ペインスケール「8」のまま維持。
熱感、圧痛共にまだ確認された。
治療:
曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整
足関節アライメント調整、下肢血流調整
治療後、ペインスケール「8」→「7」
ジャンプでの痛みは多少減少したが、施術室内で走ったところ、痛みはまだあるとのこと。
2診目施術終了。
4診目
患者から「ジャンプは前ほど痛くないが、走るとやっぱり痛い。」との報告。
ペインスケール「7」のまま維持。
外脛骨を触診したところ、熱感が薄くなっているのが確認できた。
初診時は触れるだけでも痛みがあったが、現在は強い圧をかけてやっと痛みがでる程に改善。
3回の治療を行うことで、熱感と圧痛が改善してきた。
今回から患部の治療に移行する。
治療:
曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整
足関節アライメント調整、外脛骨アライメント調整
治療後、ペインスケール「7」→「4」
患部の調整を行うことで痛みが半分以下に改善。
4診目施術終了。
6診目
患者から「昨日はマラソン大会だった。マラソンの後半は痛みが出てきたが、前ほどの痛さではない。」との報告。
ペインスケール「3」
熱感、圧痛共に消失。
治療:
曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整
足関節アライメント調整、外脛骨アライメント調整、下腿三頭筋弛緩調整
治療後、ペインスケール「3」→「2」
施術室内で走ってもらったが、痛みは確認できなかった。
患者にはサッカーの練習中で、どのような動作で痛みが出るかを見ておくように指示した。
6診目施術終了。
8診目
患者から「痛みはほとんどないが、練習中にたまに違和感がある。」との報告。
ペインスケール「1」
施術室内では痛みを再現できる動作がジャンプしかないので、それを指標に治療を進める。
治療:
曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整
足関節アライメント調整、外脛骨アライメント調整、下腿三頭筋弛緩調整
治療後、ペインスケール「1」→「0」
今週末に入団試験が行われるとのことであるが、この状態であれば問題なく試験に挑むことが出来ると推測される。
8診目施術終了。
9診目
前回から10日後の来院。
患者から「痛みは全くなく、試験に臨むことが出来た。」との報告。
ペインスケール「0」のまま維持。
治療:
曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整
足関節アライメント調整、外脛骨アライメント調整、下腿三頭筋弛緩調整、腓腹筋弛緩調整
次回から1ヶ月に1回のメンテナンス期に移行する旨を患者に伝え、9診目施術終了。
「患者さんの口コミ・感想」
Q1、どのような症状でお困りでしたか?
またお困りの症状を治すために、今までどのような治療を受けてこられましたか?
有痛性外脛骨
Q2、鍼灸治療など、当院来院にあたって心配はなかったですか?
またその心配はどうやって解消しましたか?
なし
Q3、当院の施術え受けた時の印象・感想を教えてください。
来るたびに楽になっていった!
Q4、症状が改善した現在の想いをメッセージ下さい。担当が最高に喜びます!
大好きなサッカーが思いっきりできるようになり、うれしいです。
ありがとうございました!
お名前:水谷虎鉄
ご住所:桑名市多度町
ご年齢:12才
「担当からの考察」
今回の患者さんである水谷くんですが、現在はクラブチームに無事入団出来て、中学生との激しい練習でも痛みなくサッカーが出来ています。
最初は外脛骨が治るかどうか不安気な様子だった水谷くんが、痛みが取れていくと共に笑顔で治療を受けに来てくれていたのが、私はとても嬉しかったです。
初診時、私は水谷くんに「今の体の状態は100点満点中どれくらい?」と聞いたところ、その答えは「20点」でした。
大好きなサッカーが思うように出来ず、周りのチームメイトが練習してどんどん上手くなっていく様子をただ見ているのは気が気じゃなかったと思います。
一時は手術も考えたそうですが、回復期間やリハビリ期間などを考えると、どうしても思い切ることが出来なかったようです。
でも今ではその選択が功を奏し、当院に来院するきっかけになりました。
当院では外脛骨に特化した治療法が確立されています。
この治療法を行うと、痛みがスーッと引いていきスポーツをどんどん行えるようになっていきます。
今回の水谷くんは、当院に来る前に外脛骨周辺をマッサージしずぎていたようで、触るととても熱感があり炎症反応が強く出ていました。
こういった場合、外脛骨の治療を行っても痛みをさらに強めてしまう恐れがありました。
まずは、外脛骨周辺の炎症を先に取るっことが優先的でした。
後は外脛骨の治療を集中的に行うことで、9回で治療を終了する事が出来ました。
外脛骨の場合、病院に行くと「手術」の選択を迫られる機会が多いです。
ちなみに、当院に今月来院した外脛骨でお悩みの子は5人いたのですが、5人中4人は病院で手術の話が上がったとのことでした。
そして手術と言われた外脛骨の子を実際に私が診ると、手術なしでも治療だけで良くなっていく子ばかりでした。
私が言いたい事は、病院の先生に言われたからといって安易に手術を選択して欲しくないという事です。
もちろん手術でしか治せない疾患だってある事は重々承知していますが、そうじゃない場合だってたくさんあるのです。
水谷くんも病院で「手術しかない」と言われましたが、当院の9回の治療で完治しました。
そういう例を私はたくさん見てきています。
あまり痛みに悲観せず、当院を頼ってきていただきたいです。
最後に、
どこに行ってもよくならなかった方こそ何とかしたい!という強い想いを持って、私が日々治療に励んでいる事をみなさんに知っておいていただきたいです。