疾患別症状改善報告

REPORT

症状改善報告

口を開けると耳の下が痛い。3年間改善のなかった顎関節症を完治に導いた特殊鍼灸治療とは

  • 顎関節症

症例報告

 

Top member 吉田

 

 

口を開けたり噛んだりすると耳の下に痛みが出て、「ガクッ」と顎が外れるような症状がある顎関節症が6回の施術で完治するまでの過程を記しています。

 

顎関節症の原因は何か?

鍼灸施術とはどのようなものか?

顎関節症が治るまでの過程を記していますので、

患者さんと合わせてご覧ください。

顎関節症で痛みが出た経緯

患者

32歳 女性

症状

顎関節症

来院日

平成30年3月初旬

来院経緯

患者は3年前より口を開けると「カクカク」と音が鳴り、稀に顎が「ガクッ」とはずれるようになる。

「放っておけばすぐに治るだろう。」と考え、治療を受けずに様子を見ることにする。

 

1週間前の仕事の繁忙期をキッカケに顎関節が左肩に引っ張られるような感覚になる。

口を開ける時や何かを噛む時に耳の下に痛みが出るようになる。

 

治療に行かなければいけないと感じ、インターネットで顎関節症について調べる。

 

調べているとマウスピースなどの矯正器具を付ける治療法が多く見つかった。

また、治らないという記事も見受けられた。

 

マウスピースをつけて治るのか不安になり、使わずに治せる治療法を探す。

 

そこで、鍼灸治療が顎関節症の治療に有効なことを知り、

顎関節症の治療経験が豊富な鍼灸院を探す。

 

そして、当院のHPにたどり着く。

 

HPを見た後、口コミサイトで評価を見ると「治った」や「鍼が痛くない」という声が多かったことから、鍼灸治療は初めてで不安はあるが「安心して任せられそうな治療院」だと感じ、来院を決意。

6回の施術で顎関節症が完治

1診目

患者は現在、肩から顎関節にかけて引っ張られる感覚があり、

忙しくなるとさらに痛みが増す状態である。

 

痛みの場所を確認する。

痛みは左耳の下に痛みを感じ、圧痛も確認。(下写真の赤〇)

患者は顎関節症の代表的な症状である①顎関節痛・咀嚼筋痛②開口障害③顎関節雑音がすべてある。

 

開口時の状態を確認。

開口時、縦に指が3本入るのが正常であるが、

患者は指を縦に2本入れるのが限界でそれ以上は痛みがあるため開けられない。

真っ直ぐに開口できるかを確認したところ左に傾いて開口していることを確認できる。

 

動作確認中に関節雑音は確認できない。

 

患者は耳下の痛みから満足に食事が出来ず、仕事にも集中できない状態であり、

日常生活に支障が出ないように痛みを取ってほしいとの要望。

 

私の経験から要望通り、

日常生活に支障が出ないように痛みを取ることは可能であることを伝える。

 

開口時に一番痛みを強く感じることから、この時の痛みをペインスケール「10」と設定して治療を開始する。

(ペインスケールとは痛みを10段階で表わした指標の事。10に近づくにつれ痛みが増す。患者に数字を示させる。)

 

<治療>

曲池・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整。

骨盤調整、腸腰筋バランス調整、頸部・顎関節連動性調整、脳脊髄液循環調整。

 

治療後、

ペインスケール 「10」 → 「3」

開口の際も開けやすくなっているとのこと。

 

次回、4日後の来院。1診目施術終了。

2診目

前回から4日後の来院。

 

ペインスケール「3」の状態を維持。

「会話するときに痛みを感じなくなったので、仕事に集中できます。」との報告。

 

今回はこれまで蓄積してきた疲労を取り、免疫力・治癒力向上のために内臓調整を重点的に行う。

 

<治療>

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整。

内臓調整、腸腰筋バランス調整、頸部・顎関節連動性調整、脳脊髄液循環調整。

 

治療後、

ペインスケール 「3」 →「0」

真っ直ぐ開口できるようになり、指も縦3本入る。

 

次回、3日後の来院。2診目施術終了。

4診目

前回から1週間後の来院。

 

ペインスケール「0」の状態を維持。

 

患者から「顎関節は問題ないが、仕事中に座っていると腰の痛みを感じます。」との報告。

 

今回は、顎関節の微調整と腰痛の調整を行っていく。

 

<治療>

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整。

内臓調整、頸部・顎関節連動性調整、腸腰筋バランス調整、骨盤調整。

 

次回、1週間後の来院。4診目施術終了。

6診目

前回から1週間後の来院。

 

患者から「顎関節と腰、どちらの痛みも感じないです。」と報告。

 

今回は身体全体の微調整を行っていく。

 

<治療>

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整。

内臓調整、頸部・顎関節連動性調整、腸腰筋バランス調整、骨盤調整。

 

初診から約1か月、この2週間で顎関節症の症状が出ない状態を維持できているので、

次回から1か月に1回のメンテナンスに移行する旨を伝え、施術終了

患者さんの口コミ・感想

Q1、どのような症状でお困りでしたか?

またお困りの症状を治すために、今までどのような治療を受けてこられましたか?

顎関節症。口をあけたり何かを噛むと耳裏が痛くなった。

矯正器具をつけたくなかったので必要のない治療を探しました。

Q2、鍼灸治療など、当院来院にあたって心配はなかったですか?

またその心配はどうやって解消しましたか?

鍼灸自体は初めてでしたが、サイトのレビューを読んでいたので不安は少なかったです。

Q3、当院の施術を受けたときの印象・感想を教えてください。

想像以上に痛みがないんだなぁと(針治療)

Q4、症状が改善した現在の想いをメッセージ下さい。担当が最高に喜びます。

しっかり口が開けられるようになりました。

また、腰の調子も良いです。ありがとうございました!

お名前:N.K

ご住所:奈良市

ご年齢:32

ご職業:フリーランス

顎関節症の原因と治療

今回の患者さんであるKさんは、3年前から顎関節症があり、

1週間前から急激に症状が悪化しました。

 

突然、口を開けるだけで痛みが出る状態になり、とても不安に感じたことだと思います。

 

 

Kさんはインターネットで顎関節症について調べたときに、

治療法として矯正器具の装着が出て来ました。

しかし、矯正器具について調べると「治らない」などのネガティブな内容が多く出てきて、矯正器具での治療法以外で治したいと考えたそうです。

 

そんな折、口コミサイトであらゆる症状が治ったという当院の口コミをみて希望を持ち、来院してくださいました。

 

 

当院の施術を受けた結果、

治療期間1か月、6回の施術で顎関節症が完治しました。

 

 

マウスピースなどの矯正器具を着けて治る方がいることは知っていますが、

私の経験上、当院に来院される顎関節症の方は一度、マウスピースを試して改善しなかった方がほとんどです。

 

 

では、なぜマウスピースを着けても治らない人がいるのか?

そして、なぜ当院の施術で完治に導くことが出来るのか?

まず「顎関節症」について知っていただく必要があります。

 

 

顎関節症には、代表的な症状が3つあります。

・顎関節痛・咀嚼筋痛…顎関節やその周辺に痛みがある。口の開閉や噛みしめるなどの動きによって痛みが生じる。

・開口障害…口を開ける時に痛みや顎関節の変形により開けられない。

・顎関節雑音…口の開閉で「カクカク」や「パキッ」と音が鳴る。

 

3つの症状のうち一つでもあれば、「顎関節症」と診断されます。

 

今回のKさんの場合は、

3つすべての症状があらわれている状態でした。

 

 

次に、顎関節症は大きく4つに分類することができます。

・咀嚼筋痛障害…顎を動かす筋肉の痛みを主症状とするもの

・顎関節痛障害…顎関節の痛みを主症状とするもの

・顎関節円盤障害…顎関節の中の関節円板にずれが生じるもの

・変形性顎関節症…顎関節を構成する骨に変形が生じるもの

 

今回のKさんの場合は、

顎関節痛障害に分類されます。

 

 

人によって原因は様々ですが、Kさんの場合は、以下の3つが原因で顎関節痛障害が引き起こされていました。

①脳脊髄液循環不良

②腸腰筋の過緊張

③肩関節から顎関節の連動性不良

 

マウスピースを着けて改善しない人は顎関節以外に原因があるからです。

①から③の顎関節以外の原因であることから、Kさんがもしマウスピースを着用していたとしても完全に取り切ることは難しかったでしょう。

 

 

治療は①から③の原因を取り除く前に、

3年間蓄積されてきた悪い癖(体が悪い状態に戻ろうとする事)を取るためや身体に刺激が入りやすい状態を作るために、鍼灸治療を行っていきます。

 

手首の脈を診て、脈診を行います。

脈診で気の流れを診て、身体全体のエネルギーの調整を行います。

 

次に、身体の免疫力・治癒力を向上させるために内臓の調整を行います。

 

鍼灸治療と内臓調整を行い、治りやすい状態を作ってから、

原因である①から③の調整に入っていきます。

①疲労などによって脳脊髄液の循環不良を起こし、全身の筋肉が緊張しやすい状態となっているため、循環させるように調整を行い、顎関節や頸部の筋肉をゆるみやすい状態を作る。

②仕事で座っていることが多いことから、腸腰筋が過緊張を起こし、顎関節が引っ張られて、負担がかかりやすい状態になっているため、腹部から刺激を入れて腸腰筋を弛緩させる。

③肩関節と顎関節の連動性が悪く、肩を動かすだけで顎関節に負担がかかっている状態だったため、連動性を良くする調整を行う。

 

 

このように調整することでKさんの3年ある顎関節症が改善していきました。

 

 

顎関節症は一つ一つ原因を取り除き、適切な治療を行えば、

必ず改善していくことが出来る疾患です。

 

 

「元のように痛みのない生活に戻りたい」や

「適切な治療を受けたい」と望んでいるようでしたら、当院を頼ってほしい。

 

そのような方を痛みなく元の生活を送れるようにするために、日々治療にあたっています。

 

あなたとのご縁心よりお待ちしております。

 

 

 

感謝。

 

 

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