疾患別症状改善報告

REPORT

症状改善報告

膝痛で全くできなかった正座がたった7回の治療で正座ができた理由

  • 変形性膝関節症

左膝痛 症例報告

来院 2017年 3月

患者 男性 67歳

症状と来院理由

昨年の6月から左足の筋肉の張れ、つっぱり感のような違和感を感じる。

階段の昇り降り時、車の運転を長時間した後に立ち上がる際、左膝周辺に痛み。

正座をした際、左膝窩(膝裏)に「つまり」「痛み」。

 

整形外科にて、レントゲン・MRIにて筋肉の硬直と変形性膝関節症と診断。

医師からは、「ストレッチをして筋肉を緩めましょう」と指導される。

患者の状態からは「ストレッチをしたくても、膝を曲げると痛みがありストレッチができない」と考えていたところ奥様の紹介で当院へ来院。

1診目

患者の状態は正座時に踵から臀部までの距離はおよそ手のひら2つ分の間隔。

それ以上まげると、膝窩に痛みがあるとの訴え。

整形外科にて、変形性膝関節症と診断されたこともあり

これらを踏まえて下肢筋の弛緩と下肢のアライメントを整える治療方針を固める。

大腿四頭筋の弛緩のため骨盤を調整。

大腿内旋変位があり、大腿アライメント調整。

次回は膝に炎症があるので4日以内には来るように告げる。

 

1診目主な治療内容:太谿置鍼、大腿四頭筋弛緩調整、下肢アライメント調整

 

 

2診目

1診目から3日後に来院。

正座時に踵から臀部までの距離はおよそ手のひら2つ分の間隔だったのが

手の平1つに改善。

1診目同様に

大腿四頭筋の弛緩のため骨盤を調整。

大腿内旋変位があり、大腿アライメント調整。

次回も4日以内には来るように告げる。

 

2診目主な治療内容:太谿置鍼、大腿四頭筋弛緩調整、下肢アライメント調整

 

3診目

2診目から4日後に来院。

正座時に踵から臀部までの距離はおよそ手のひら1つ分の間隔だったのが

指2本分ほどに改善。

触診の結果、大腿四頭筋弛緩。

 

大腿四頭筋をさらに弛緩させるため、起始部の微調整。

次回は炎症が引いてきたため1週間後に来院するように告げる。

3診目主な治療内容:足三里置鍼、大腿四頭筋起始部内方微調整

 

4診目

3診目から1週間後に来院。

正座時、踵から臀部までの距離はほとんどない状態に改善。

 

前回と同様に大腿四頭筋をさらに弛緩させるため、起始部の微調整。

次回も1週間後に来院するように告げる。

 

4診目主な治療内容:太谿置鍼、大腿四頭筋起始部内方微調整

5診目

4診目から1週間後の来院。

正座の状態は、踵から臀部までの距離なし。

左膝側に体重をかけると膝窩に違和感。

膝窩の違和感を取り切るために下腿内旋調整。

次回も1週間後に来院するように告げる。

 

5診目主な治療内容:太谿置鍼、大腿外旋調整、下腿内旋調整

 

6診目

5診目から1週間後の来院。

力一杯左膝に体重をかけると違和感程度。

 

膝窩の違和感を取り切るために下腿内旋調整。

 

次回も同様に膝の状態良好であれば、次回で完治できると伝えて終了。

次回も1週間後に来院するように告げる。

 

6診目主な治療内容:太谿置鍼、大腿外旋調整、下腿内旋調整

 

7診目

7診目から1週間後に来院。

7診目の時同様に、正座時に左膝の状態は違和感0。

 

完治と判断。

 

7診目主な治療内容:太谿置鍼、大腿外旋調整、下腿内旋調整

 

口コミ・患者さんの声

担当からの考察

膝周囲の痛みで正座ができないとお悩みの方はたくさんいらっしゃるでしょう。

もしくはもうあきらめているなんて方もいるのではないでしょうか?

大丈夫です。あきらめる必要はありません。

 

「水を抜く」「ヒアルロン酸注射を打つ」などを繰り返していないでしょうか??

それらはあくまでも「ごまかし」という認識はあるでしょうか。

実はこの「ごまかし」を繰り返しているうちに

さらに膝の変形を進行させてしまう可能性があります。

 

たしかに

「適切な処置で水を抜くこと」

「適切な方にヒアルロン酸注射すること」

これらはもちろん間違いではないですし

これらの処置で改善されている方もいるでしょう。

ただ水を抜いても、何度もヒアルロン酸注射したとして

仮に痛みが取れても、根本的な部分では絶対に治ってはいかないと考えます。

 

そして根本的な部分で治療しておかないと、

膝周辺の筋肉は固く、靭帯は肥厚(分厚くなること)します。

結果、膝の変形はひどくなり「O脚」「X脚」などになります。

もし、変形があまりにも進行していた場合は

申し訳ないですが、正座をまたしていただくことは難しいと判断する場合があります。

 

それだけに「ごまかし」を続けていると治せるものも治せなくなる可能性がでてきます。

 

今回の患者の所さんの膝は

変形は私たち治療家の目から見ると変形はあったのですが、

症例報告に記載した通り、正座ができるようになりました。

 

ではなぜ変形があっても正座ができるようになったのか??

それは、膝に痛みがあり患部だけをみてしまいがちなのですが、

膝の痛みを改善するのには、下肢のアライメントを整える必要があるのです。

下肢のアライメントを調整することによって膝への負担が軽減し痛みがなくなります。

 

私の考えは、膝の痛みは結果的に膝に痛みを感じているだけであって

原因は他の部分、つまり下肢全体のアライメントを整える必要がると考えます。

 

最後に長年膝の痛みで悩まれているあなた。

正座をすることやお出かけすることやお孫さんと遊ぶことなど

あきらめてしまっていませんか??あきらめる必要は全くありません。

膝関節痛の痛みは根本から治療することで改善するものだと私は考えます。

 

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