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【フィギュアスケーター必見】繰り返しの捻挫によって足の甲に歩行困難な痛み、意外な原因と完治の理由

  • 踵骨炎

症例報告

Top Member丸山

 

この記事は、足の甲に痛みがあったフィギュアスケーターの男子が、

短期間で思いっきり滑れるようになった過程を詳しく記しています。

 

足の甲の痛みは、5つの原因が考えられます。

たまに、病院に行ってもレントゲンでは異常なしと言われる方もいますが、

痛みが出ているからには絶対に原因があるはず。

 

足の甲の痛み、どうして起こるのか?どうすれば治るのか?

患者さんの喜びの声と一緒にご覧ください。

「立方骨骨折後、足の甲の痛みに悩まされる」

患者

11才、男の子

フィギュアスケーター、アメリカ在住

症状

足の甲の痛み

来院日

平成30年6月下旬

来院経緯

発症は4ヶ月前。

 

患者はフィギュア大会に出場するため、毎日3,4時間の練習を行っていた。

練習のかいあって優勝する事が出来たが、

大会後に右足の甲が腫れあがり強い痛みを感じた。

 

数日アイシングを行ったが、腫れと痛みは引かず、

歩くのも激痛に感じるようになる。

 

病院を受診しレントゲンを撮影。

レントゲン上では骨に異常は見られなかったものの、

エコーを撮ったところ、骨折像が確認された。

医師から『立方骨疲労骨折』と診断。

2週間の安静を言い渡され、患部の固定処置をされた。

 

2週間後、固定を外した状態で歩行をしたところ、歩行時の痛み消失。

医師から運動再開の許可を得て、スケート練習に復帰。

 

数週間は足の痛みを感じずに滑ることが出来たが、

ジャンプの練習を繰り返していたところ、骨折した箇所に違和感を覚えるようになる。

違和感は徐々に痛みに変化していき、ジャンプの練習をするたびに強い痛みを感じた。

 

病院を再度受診したが、レントゲン・エコー共に異常なしであった。

医師から安静にするようにと指示されたが、

大会が近付いていたため、テーピングで足を固定し、

痛みを我慢しながらスケートの練習を行う。

 

アメリカの学校が春休みに入り、その期間を使って母親の母国である日本に帰国。

日本の病院を受診したが、やはり骨の異常は見つからなかった。

 

日本にいる間もスケートの練習を行うが、足の痛みで思うように滑る事が出来なかった。

そんな折、患者の叔母が当院の治療で長年の痛みが解消されたという話を耳にする。

その話を聞き、急遽当院を受診する。

 

「4ヶ月続いた足の甲の痛みが、7回で解消」

1診目

まず、患部を触診する。

写真の黄〇の広範囲に痛みを訴えている。

腫れや熱感はなし。

患部を触ると赤×印に強い圧痛を確認。

 

歩行時に軽い違和感があり、ジャンプや足を踏み込んだ時に痛みが出る。

特にジャンプの着地で痛みを強く感じ、

スケートの練習でもジャンプ練習をするのが辛いとのこと。

 

問診を続けると、骨折前から足関節捻挫を繰り返しており、

たびたび、立方骨周辺に痛みを感じる事があった事が判明。

 

患者は7月下旬にはアメリカに帰国する予定であり、

約1ヶ月間で痛みを治して欲しいとのこと。

加えて、日本でもスケートの練習予定が詰まっており、

練習をしながら痛みを取って欲しいと要望。

 

私の今までの経験から、患者の要望に応える事は可能と判断。

患者には出来るだけ詰めて来院するように指示し、治療開始。

 

施術室内で再現できる痛みで、ジャンプが最も強い痛みを訴えている事から、

この時の痛みをペインスケール「10」と設定し、治療開始。

(ペインスケールとは痛みを10段階で表わした指標。10に近づくにつれ痛みが増す。患者に数字を示させる。)

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼

脛腓関節調整、立方骨アライメント調整、長腓骨筋調整

 

治療後、ペインスケール「10」→「6」

2診目

前回から1日後の来院。

ペインスケール「6」のまま維持。

 

今回は患部以外に膝関節の微調整も加えていく。

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼

長腓骨筋調整、膝関節アライメント調整、

脛腓関節調整、立方骨アライメント調整

 

治療後、ペインスケール「6」→「4」

歩行時に感じていた足の甲の違和感が消失。

痛みの範囲も小さくなる(下写真参考)

 

4診目

初診から1週間が経過。

スケートの練習中、ジャンプをしても以前ほど痛みは感じないとの事。

ペインスケール「2」

 

今回も股関節・膝関節の調整を行い、

スケートパフォーマンス向上のため、体幹調整を行う。

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼

長腓骨筋調整、膝関節アライメント調整、

体幹調整、立方骨調整

 

治療後、ペインスケール「2」→「0」

施術室内で再現できる痛みすべて消失。

6診目

初診から10日が経過。

スケート中、ジャンプの練習をしても痛みはほとんど感じない。

ジャンプ練習を繰り返し行っても、練習後に違和感程度しかないようだ。

 

患者からジャンプの回転がしやすくなったと報告を受ける。

今回も患部の調整と、体幹調整をしてパフォーマンス向上を目指す。

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼

腸腰筋調整、立方骨アライメント調整、体幹調整

 

治療後、立方骨周辺の圧痛消失。

7診目

初診から2週間が経過。

スケート練習中にあった足の違和感は消失。

練習後も痛みや違和感はないとのこと。

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼

腸腰筋調整、立方骨アライメント調整、体幹調整

 

今回で立方骨症候群を完治と見なす。

患者にはセルフケアを指導し、治療終了。

「患者さんの口コミ・感想」

Q1、どのような症状でお困りでしたか?

またお困りの症状を治すために、今までどのような治療を受けてこられましたか?

立方骨疲労骨折後の痛み

肉離れ

Q2、鍼灸治療など、当院来院にあたって心配はなかったですか?

またその心配はどうやって解消しましたか?

下の子が11才で大丈夫かと思った。

丸山先生は丁寧に説明して下さった。とても理論的、針というとミステリアスだが西洋医学にも通じる説明。

Q3、当院の施術を受けたときの印象・感想を教えてください。

いつも全力で、明るく優しい先生。

好感度100%です♡

Q4、症状が改善した現在の想いをメッセージ下さい。担当が最高に喜びます!

子供はあまり声に出して言わないのですが、練習への取り組みは全く変わりました。

親としてはわらにもすがる思いだったので、感謝です♡

 

お名前:H Brothers

ご住所:アメリカ ニューヨーク マンハッタン

ご年齢:11、13才

ご職業:フィギュアスケーター

 

(感想には患者の兄の症状も含まれている。兄の症状については別記事を参考)

「足の甲の痛み、その原因とは?」

嬉しい口コミ、ありがとうございます^^

職業:フィギュアスケーターってかっこいいですね!

でも、よくよく話を聞いてみるとH君は本当に実力のあるスケーターらしく、

ついこの間もアメリカのジュニア選手権で優勝したとの事でした。

H君のお母さんは、病院に行っても痛みの原因が分からず、

練習のたびに「痛い、痛い」という息子さんがとても心配だったようです。

4ヶ月以上も痛みに悩んでいましたが、7回という短期間で痛みがなくなり、

H君もお母さんもとても嬉しそうでした。

私も1ヶ月という短期間でしたが、彼を治療する事が出来て本当に良かったと思います^^

 

 

H君は病院のレントゲンやエコーでは、

骨に全く異常が見つからず、足の甲の痛みをずっと我慢していました。

 

足の甲の痛みは、原因が何パターンかあります。

  • 筋肉の炎症、オーバーユースによる痛み疲労骨折による痛み
  • 骨折、疲労骨折による痛み
  • 偏平足、捻挫、亜脱臼による中足骨や足根骨のゆがみ
  • 座骨神経痛による神経症状
  • 痛風やリウマチ、皮膚の炎症などによるもの

この5つのパターンに分類される事が多いです。

ちなみに②の疲労骨折ですが、初期だとレントゲンでは写らない事があります。

 

Hくんの場合は②と③の原因で複合的に痛みが出ており、

その痛みが出ていた箇所は「立方骨」という骨です。(下図参考)

 

Hくんは、疲労骨折する前から内反捻挫を繰り返しており(下写真参考)

踵立方関節、リスフラン関節、立方骨の位置に問題が生じていました。

そして繰り返し行われるスケートのジャンプ練習と捻挫により、

立方骨に疲労骨折を起こしてしまったのです。

 

骨折後の経過は良くても、

立方骨と踵立方関節、リスフラン関節の位置関係がずれたままでいると

テーピングやストレッチをしても痛みがとれないままです。

 

こういった症状の特徴は、

明らかな外傷がなく、レントゲン上にも異常が見つからない。

局所の熱感や腫脹がなく、唯一の所見が圧痛ということです。

 

かなり特殊な症状と思われるでしょうが、意外と悩んでいる方は多いんですよ。

 

スポーツをしている方たちにも悩んでいる人は多いですし、

ヒールをよく履く女性にも見られる症状です。

 

足の甲の痛みは、治療次第で痛みが取れるにも関わらず、

原因を知らないまま放置している方や、

間違ったケアの仕方をしている方が多いので、

「もっと早く来てくれたら、すぐに治してあげたのに~」

と歯がゆい思いをする事が多い症状のひとつです。

足の甲の痛み、どこに行けば治るの?

まずは自分の足の甲の痛みがどのような質の痛みなのか?

どうすれば痛みが出るのか?を考えましょう。

例えば、安静時にもピリピリ、ビリビリと痛むのであれば、

痛風やリウマチ、座骨神経痛などが疑われます。

 

踏み込んだ時や動かした時にズキズキと痛むのであれば、

筋肉・関節的な問題が疑われますね。

 

疼くようズキズキとして痛みがあれば、捻挫や骨折などが考えられます。

 

このように痛みがどのようにして出るか、どんな質の痛みかをまず考える必要があります。

それによって受診する病院の科も違いますし、治療院の選択にも繋がります。

 

Hくんは、ジャンプをした時に強い痛みが出ていたので、関節や筋肉的な問題でした。

そして触診をすると立方骨が明らかにずれている事が判明したのです。

 

立方骨の位置ずれが原因で痛みが出ている場合、

インソール・マッサージ・ストレッチ・電気治療では痛みは取れません。

 

インソールでは立方骨の位置を戻す事は確実ではないですし、

マッサージ・ストレッチ・電気治療で良くなればいいですが、

私の経験上それでは良くならない事が多いです。

 

じゃあどうすれば治るのか?

どこに行けば治るのか?

H君のような場合、病院ではきっと多分治らないでしょう。

「安静に」という指示かインソールを作るという処置がとられると思いますが、

それでは上記で書いたように痛みは取れないです。

 

では治療院はどうでしょう?

原因の説明がされないまま、患部のマッサージや電気治療に入る所では、

残念ながら、改善はなかなか見られないと思います。

 

痛みの原因を特定してくれる所、

且つそれに対する治療をしてくれる治療院が望ましいと思います。

 

今回のH君は立方骨のずれによる痛みでしたが、

足の甲の痛みは上記で書いた5つのパターンで起こるので、

それをしっかりと判断してくれる治療院にお世話になるのがいいと思います。

どこの治療院でもブログや症例記事を書いていると思うので、

それを参考に治療院選びをするのがベストだと思います。

 

ちなみに、当院は原因不明の痛みに悩んでいる方がわんさか来るんです。

そのような方を今まで沢山見てきたので、経験値はかなり高いと自負しています。

どこに行っても原因が分からなかった方でも、

治療をしていくと、原因がだんだんと見えてくる事がほとんどなんです。

 

H君の場合は、立方骨骨折後に足の甲が痛くなったので、

立方骨に原因があるのは明らかだ、と本人もお母さんも思っていたのですが、

どう治療すれば良くなるかが分からなかったのです。

私は今までもこのような治療をしてきた経験が多々あったので、

4ヶ月悩んだ痛みが7回の治療で完治に至りました。

 

彼のように、藁にもすがる思いで当院に来られる方は多いですが、

今回も期待に応える事が出来て良かったです^^

 

最後に、

どこに行っても治らない痛み、原因不明の痛みに悩んでいるなら、

私を頼ってきて欲しいと思います。

きっと、あなたのご期待に添えるはずです。

あなたとのご縁を心よりお待ちしております。

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