疾患別症状改善報告

REPORT

症状改善報告

コルセットでしか耐えられなかった重度の慢性腰痛が1ヶ月で消失、原因はなんと●●にあった

  • 慢性腰痛

症例報告

Top Member丸山

 

「患者」

男性、24歳、接客業

「症状」

慢性腰痛

「来院日」

平成27年 4月上旬

「来院経緯」

発症は5か月前。

 

患者は趣味のサッカーをしている際、ボールを蹴ったと同時に左腰にズキッとした痛みが走る。

走るたびに腰に響くような痛みが感じたので、患者はサッカーを中断。

ストレッチを入念に行い、数十分の安静をとったところ腰の痛みは軽減。

サッカーの練習を再開、腰に軽い違和感はあったが、試合を続けた。

 

翌日、腰の痛みと違和感は消失していた。

患者は仕事柄立っている事がほとんどで、この日もいつも通り業務をこなしていた。

3時間程経過したとき、患者は腰に違和感を覚える。

それは昨日サッカーをした時に傷めた所と同じであり、痛みの質も昨日と同じものであった。

 

患者は腰の痛みを我慢し、何とか仕事に取り組む。

歩いたり、屈んだりすることで腰の痛みは増幅した。

 

翌日、患者は近所の整骨院を受診。

腰部のマッサージとテーピングを施される。

治療後は腰の調子も良く、仕事中に支障をきたすことはなかった。

 

しかし、翌週のサッカーの試合で再び腰を痛めてしまう。

先週と同じくボールを蹴った瞬間に、腰に電気が走ったような痛みを感じた。

試合中だったので、身体を休めることは出来ず、腰を庇いながらサッカーを続けた。

試合後は歩くだけでも腰に痛みが走り、その足で整骨院に向かう。

 

前回同様、腰のマッサージとテーピングを施されたが、痛みは解消されず。

このままでは仕事に支障をきたすことが予想されたので、薬局で腰用のコルセットを購入。

コルセットを装着することで、歩行時の痛みが半減した。

 

それ以降、患者はコルセットを装着した状態で仕事をするようになる。

たまにコルセットを付け忘れて仕事をすると、腰に違和感を覚え、再び腰を痛めてしまいそうな不安に襲われるため、コルセットを手放せなくなった。

 

はじめ、患者は「数週間コルセットを付けていれば治るだろう」と考えていたが、痛みはいつまでたっても引く兆しがなかった。

「腰の骨に異常があるのではないか」と危惧した患者は、整形外科を受診。

レントゲンやMRIも撮影したが、骨の異常は確認されず。

医師からは「今まで通りコルセットを装着し、安静にするように。」との指示を受ける。

痛み止めの薬と湿布を処方された。

 

発症から2ヶ月。

整骨院に通院し、自分でもストレッチや腰痛体操などを試みたが、腰の痛みは改善せず。

コルセットをしていない状態で仕事やサッカーをすると、痛みと腰の力が抜けるような感覚に襲われる。

痛みが強い時は、整形外科で処方された痛み止め薬を服用し、痛みを緩和させた。

 

発症から5ヶ月。

発症当時からは痛みが和らぎつつあり、コルセットをしない日も増えてきた。

しかし依然として腰の痛みはあり、日によってはコルセットがないと仕事に支障が出てしまう状態の時もあった。

 

そんな折、患者の知人が奈良の治療院で慢性腰痛が治ったという話を耳にする。

HPを見たところ、治療実績もあり口コミの評価も高かったことから、当院に来院することを決意。

 

「治療経過」

1診目

現在、患者は日によって腰の痛みが異なるとのこと。

サッカーをした翌日や仕事が忙しかった翌日は腰の痛みが強くなるという。

特に朝起きた時の痛みが強く、身体を動かしていると痛みが和らいでくるようだ。

 

触診と検査を行う。

ニュートンテスト【陰性】

SLRテスト【擬陽性】

FNSテスト【陰性】

ケンプテスト【陰性】

ブラガードテスト【陰性】

 

体幹前屈、後屈、回旋時、疼痛あり。

いずれの場合も左ヤコビー線上に痛みを訴えた。(下写真参考)

問診と検査から「椎間板ヘルニア」「腰椎分離症」の疑いを捨てる。

現段階では腰痛の原因が特定できない。

しかし慢性腰痛は『内臓疲労』からくる場合も多く、患者の場合もこの可能性を考慮し、患者には腰痛が内臓疲労からくる場合がある事、それに伴い治療で内臓調整を行っていく必要がある事を説明した。

 

施術室内で再現できる痛みの中で、体幹前屈位が最も強く疼痛を訴えたため、この時の痛みをペインスケール「10」と設定し、治療開始。

(ペインスケールとは痛みを10段階で表わした指標のこと。痛みが10に近づくにつれ痛みが増す。患者に数字を示させる。)

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

内臓調整、腹膜調整、アキレス腱弛緩調整

 

治療後、ペインスケール「10」→「6」

体幹前屈位の角度が20°→30°(参考角度45°)

 

患者には次回4日以内に来院するように指示し、治療終了。

2診目

前回から2日後の来院。

患者から「前回の治療後から、仕事中に感じていた痛みが軽減したように思う。痛みはまだあるが、以前ほどの痛みではない。」との報告。

 

ペインスケール「6」のまま維持。

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、足三里に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

背部兪穴にお灸し、内臓調整

腎臓調整、腹膜調整、アキレス腱調整、下腿内旋変位調整

 

治療後、ペインスケール「6」→「4」

体幹前屈位30°→40°

 

患者には次回も4日以内に来院するように指示し、治療終了。

3診目

前回から4日後の来院。

患者から「朝起きた時の腰痛はまだ依然としてあるが、仕事中の痛みはかなり軽減している。」との報告。

 

ペインスケール「4」のまま維持。

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、足三里に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

背部兪穴にお灸し、内臓調整、

腎臓調整、腹膜調整、腸腰筋弛緩調整、下腿内旋変位調整

 

治療後、ペインスケール「4」→「0」

体幹前屈位30°→40°

 

体幹前屈位の痛みは消失。

体幹後屈位、回旋位の痛みもほとんど感じられないとのこと。

患者には仕事中や運動で腰の痛みを確認するように指示し、治療終了。

5診目

患者から「仕事中の痛みはほとんど感じられない。コルセットを付ける回数もだいぶ減ってきた。朝起きた時の痛みはまだある。」との報告。

 

ペインスケール「0」のまま維持。

今までは週の半分はコルセットをした状態で仕事をしていたが、この1週間は1日しかコルセットを着用していないとのこと。

コルセットがない状態で、中腰や走り回ったりしても痛みはほとんど感じられないようだ。

ただ、朝起きた時の痛みはまだあるようで、ベッドから起き上がる時はかなり痛むとのこと。

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

背部兪穴にお灸し、内臓調整

腎臓調整、胃調整、腹膜調整、腸腰筋弛緩調整

 

次回から1週間に1回の頻度で来院するように指示し、5診目施術終了。

7診目

患者から「今までサッカーの試合の翌日は必ず腰に痛みが出ていた。しかし、先日試合があったが、翌日の痛みは全く感じなかった。朝の腰痛も緩和してきている。」との報告。

 

ペインスケール「0」のまま維持。

現在、患者は朝にベッドから起き上がる時が一番痛みを感じるとのこと。

それ以外の動作で腰に痛みを感じる時はほとんど消失している。

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、足三里に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

背部兪穴にお灸し、内臓調整

腎臓調整、胃調整、腹膜調整、骨盤アライメント調整

 

次回は10日後に来院するように指示し、治療終了。

9診目

患者から「朝に感じていた腰の痛みは全く感じなくなった。仕事で忙しい時やサッカーの試合をしても、痛みが再発することはない。」との報告。

 

患者はコルセットの着用はもうしていないとのこと。

朝、ベッドから起き上がる時に感じていた痛みも消失。

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

背部兪穴にお灸し、内臓調整

腎臓調整、胃調整、腹膜調整、骨盤アライメント調整

 

患者には次回から1ヶ月に1回のメンテナンス期に移行する旨を伝え、治療終了。

 

「患者さんの口コミ・感想」

Q1、どんな症状をお持ちでしたか?

腰痛

Q2、鍼灸治療など、当院来院にあたって心配はなかったですか?

またその心配はどうやって解消しましたか?

特になし

Q3、当院の施術を受けたときの印象・感想などを教えてください。

痛い部分を全く触らず、治療するということに驚きました!

Q4、あなたと同じ様な症状をもった方へなにか勇気が出るメッセージがあればお願いします。

治らない症状はない!!

 

お名前:中村

住所:大阪市

ご年齢:24歳

ご職業:接客・サービス

「担当からの考察」

今回の患者さんである中村さんの場合、5ヶ月に及ぶ慢性腰痛に苦しんでおられました。

整形外科を受診し、整骨院にも通院、自分ではストレッチや体操を行っていたにも関わらず、腰痛は全く解消されませんでした。

 

まだ20代の中村さんが、この5ヶ月はコルセットを手放せない状態で、ご自身でも「筋肉が落ちてきて、以前よりも体力がなくなっているような感じがする。」と身体の変化を感じ取られていました。

趣味のサッカーも満足に出来ず、仕事にも支障が出ている状況にほとほと困っていました。

 

偶然にもご友人が慢性腰痛を抱えており、そのご友人が当院で完治した話を聞き、藁にもすがる思いで来院されました。

 

中村さんは私の想像より早いスピードで改善していき、中村さんの回復力の高さにとても驚かされました。

中村さんが「このところ、コルセット付けていないんですよ!」と報告して下さった時は、「あぁ、もう大丈夫だな^^」と安心したのを今でも鮮明に覚えています。

現在では、サッカーも仕事も腰に悩まされずに出来ています。

中村さん、本当に良かったですね!私もとても嬉しいです^^

 

それでは治療の考察に移ります。

中村さんを問診している時に、私は「ここまで強い症状なら、ヘルニアか分離症かな~」と思っていたのですが、検査を行うといずれも当てはまりませんでした。

仙腸関節炎や腰椎すべり症・梨状筋症候群など、あらゆる疾患を想定し、検査や触診を行いましたが、結局は『慢性腰痛』という判断に至りました。

 

しかし『慢性腰痛』と言っても、原因は多岐にわたります。

中村さんの問診の中で、「仕事などで身体が疲労した時に痛む」「朝方が特に痛い」というワードが出てきました。

このような慢性腰痛の場合、『内臓疲労』が要因で起こっている可能性が高いです。

 

中村さんの感想にもあったように、5診目まで腰は一切触らずに、内臓調整だけを行いました。

それでも前屈のペインスケールは「10」→「0」まで解消されました。

 

「腰の治療には内臓調整が必要です。」と患者さんに伝えると「?」とリアクションされる方が多いですが、慢性腰痛の7割以上の方が内臓疲労が原因で起こっています。

 

中村さんの内臓疲労は暴飲暴食からくるものでした。

脈を診ると胃腸が極端に弱っており、問診では「ほとんど毎晩、夜中にお酒や脂っこい物を食べてすぐに寝る」という話も伺いました。

このせいで胃腸がとても疲労し、腰に強い影響を及ぼしていました。

 

ここまでくると休肝日などを作り、自分でケアをしようとしても、なかなか難しいです。実際に胃腸の治療が必要になります。

中村さんの治療はほとんど胃腸の調整をメインに行ったわけです。

あとは骨盤の微調整や足のねじれをとるだけです。

 

これで5ヶ月も悩んだ腰痛があっという間に消失しました。

短期間で完治に至った理由は、初診の時点で痛みの原因を見極められたのが大きな要因だと思っています。

 

慢性腰痛でいくつもの治療院に通い、患部を治療しても良くならなかった方はもしかしたら『内臓疲労』が原因で起こっているかもしれません。

心当たりがある方は、ぜひ私を頼ってきていただきたいです。

 

最後に、

どこに行っても良くならなかった人こそ「何とかしてあげたい!」という強い想いを持って私が日々治療にあたっている事を、みなさんに知っておいていただきたいです。

 

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