症状改善報告

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症状改善報告

剥離骨折を起こしたジャンパー膝でも9回の治療でバスケに復帰できた理由とは?

  • オスグッド

症例報告

top member 丸山

 

「患者」

女の子、14歳、中学生

「症状」

ジャンパー膝(ジャンパーズニー)

「来院日」

平成29年 12月下旬

「来院経緯」

患者はバスケットボール部に所属。

 

発症は3ヶ月前。

バスケットの練習中、ジャンプをした瞬間に右膝にズキッとした強い痛みを感じた。

膝に電気が走ったような激痛だったので、患者は練習を中断。

患部のマッサージやストレッチを自身で行うと、痛みは軽減していった。

 

翌日には膝の痛みは消失していたので、部活を再開。

ランニング中に昨日と同じ痛みが膝に走ったが、患者は痛みを我慢して練習を続けた。

練習を続けていると痛みがだんだんと和らいでいき、練習の後半になると痛みはほとんど感じなくなる。

しかし練習を終えて一息ついていたら、再び右膝に痛みが現れた。

患者は昨日と同じように、患部のマッサージやストレッチなどで痛みを緩和させた。

 

このような事が3日間続き、さすがに不安になった患者は両親に相談。

両親は患者を近所の整形外科に連れていく。

医師からは「成長痛だろう」と診断され、湿布薬のみを処方された。

 

2週間ひざに湿布とアイシングを続けたが、痛みは全く変わらず。

それどころか症状は日に日に増していった。

 

体育の授業中、通学で歩いている最中、階段の昇り降り、授業中に座っている時など日常生活のあらゆる場面で膝に痛みを感じるようになる。

右膝にだけ出ていた症状が左膝にも現れ、日常生活に支障をきたし、部活も参加出来なくなる。

 

総合病院の整形外科を受診。

レントゲンを撮影。

レントゲン上では「膝蓋骨の下端がはがれている(剥離骨折)」があるとの所見。

医師からは『オスグッド病』と診断。

「6ヶ月は安静が必要である」との指示。

湿布薬を処方される。

 

患者は4月には中学3年生に進級し、部活の引退まで約半年しか残されていない。

そんな状況にも関わらず、医師からは「6ヶ月の絶対安静」を言い渡され、患者は絶望する。

 

そんな患者を見かねた両親が、オスグッド病に特化した治療院をweb上で検索する。

当院のHPにたどり着き、当院の口コミや実績を見て来院を決意。

 

「治療経過」

1診目

患者は、運動時はもちろん安静時にも痛みを訴えている。

授業中の座位でも膝に疼くような痛みがある。

現在は体育や部活は休んでいるが、通学は徒歩なので通学中に痛みを感じるとのこと。

 

患者から「この1ヶ月部活を休んでいる。部活を早く復帰したいから、出来るだけ早めに治して欲しい」との要望。

 

触診と検査を行う。

 

 

患者は写真の×の箇所に痛みを訴えている。

患部の圧痛(右>左)あり。熱感(右>左)も確認できる。

歩行、ジャンプをした際にも痛みがあり、ベッドに仰向けの状態でも痛みが持続的にあると訴えた。

 

触診と検査から『ジャンパー膝(ジャンパーズニー)』と判断。

レントゲンで剥離が見える場所が脛骨粗面だったので、このことから初めはオスグット病だった症状が経過とともにジャンパー膝に悪化したと思われる。

 

私の今までの経験からこの状態でも完治は可能だと推測。

しかし患者は短期間での完治を希望しているため、それには詰めて治療する必要であると説明。

はじめの3週は週に2回のペースで来院が必要である事を伝え、患者の同意を得る。

 

まず歩行時の痛みを優先的に解消したい事から、歩行時の痛みをペインスケール「10」と設定し、治療開始。

(ペインスケールとは痛みを10段階で表わした指標のこと。痛みが10に近づくにつれ痛みが増す。患者に数字を示させる。)

 

治療:

曲地・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

内蔵調整、下腿内旋変位調整、下肢血流調整、アキレス腱調整

 

治療後、ペインスケール「10」→「7」

次回は4日以内に来院するように指示し、1診目施術終了。

2診目

前回から5日後の来院。

患者から「歩くのはまだ痛いけど、痛みが和らいでいるのは分かる。」との報告。

 

ペインスケール「7」のまま維持。

圧痛、熱感ともに確認。

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

内蔵調整、下腿血流調整、足関節アライメント調整、股関節アライメント調整

 

治療後、ペインスケール「7」→「5」

歩行時の痛みが半分に減少。

順調に痛みが減ってきているが、剥離骨折の疑いがあるので、熱感と安静時の痛みが消失するまでは運動は制限するように指示。

次回も4日以内に来院するように指示、2診目施術終了。

3診目

前回から3日後の来院。

患者から「歩くのがらくになってきた。授業中に痛む程度も減ってきている。」との報告。

 

ペインスケール「4」

両ひざの熱感がほとんど確認できなくなった。

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

内蔵調整、下腿血流調整、足関節アライメント調整、股関節アライメント調整

 

治療後、ペインスケール「4」→「0」

歩行時の痛みは消失。

次回も4日以内に来院するように指示、施術終了。

5診目

患者から「歩くのは全然痛くない。授業中などに座っている時の痛みもほとんど感じなくなってきた。階段や坂を上がるときはまだ痛む。」との報告。

 

両ひざの熱感は消失したが、圧痛はまだ確認できる。

施術室内で再現できる痛みはスキップと走行時である。

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

内蔵調整、足関節アライメント調整、股関節アライメント調整、腸脛靭帯弛緩調整

 

治療後、走行時に確認された痛みは消失、スキップでは違和感程度の痛みがあると訴えた。

膝の熱感と安静時の痛みが消失したので、運動再開の許可を出す。

5診目施術終了。

7診目

患者から「体育の授業をしたが、痛みは全くなかった。坂や階段の上り下りも痛みは感じなくなった。」との報告。

 

患者は久しぶりに運動を行ったが、痛みは感じなかった。

部活はまだ行っていないとのこと。

 

圧痛、熱感ともに確認出来ない。

施術室内で走ってもらったところ、右膝に少し違和感があると訴えた。

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

内蔵調整、足関節アライメント調整、股関節アライメント調整、体幹調整

 

治療後、走行時の右膝の違和感消失。

患者には部活再開の許可を出す。

次回は1週間後に来院するように指示。

9診目

患者から「現在、毎日部活をしている。痛みは全くなく、思いっきり走る事が出来ている。」との報告。

 

施術室内で走ってもらったが、痛みはなく違和感もないとのこと。

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

内蔵調整、足関節アライメント調整、股関節アライメント調整

腸脛靭帯弛緩調整、殿筋指圧、体幹調整

 

治療後、施術室内で再現できる痛みなし。

今回でジャンパー膝の治療は終了とし、次回から1ヶ月に1回のメンテナンス期に移行する旨を伝え、施術終了。

Q1、どのような症状でお困りでしたか?

またお困りの症状を治すために、今までどのような治療を受けてこられましたか?

中2の娘のひざの痛み。クラブ活動で(バスケ)中以外にも通学途中の徒歩、階段の昇り降り、座っている時もひざのお皿の周囲が片方ずつ、時には両方痛い状況が1ヶ月以上続いていた。

Q2、鍼灸治療など、当院来院にあたって心配はなかったですか?

またその心配はどうやって解消しましたか?

インターネットで探して来院したこともあり、最初は心配でした。

でも、いつも患者さんがいっぱいなのと、先生が最初からとても親身になって症状を聞き、治療を行っていって下さったので2回目、3回目から心配は全くなくなりました。

Q3、当院の施術を受けたときの印象・感想を教えてください。

来院して施術を受ける度に、痛みが改善されていくので嬉しかったです。また先生が施術の度に今後の治療のスケジュールとか、どのように治療をすすめていくかを説明して下さるので、安心と信頼が増していきました。

Q4、症状が改善した現在の想いをメッセージ下さい。担当が最高に喜びます!

ひざが完治したので、これから思う存分バスケがやれます!

丸山先生、本当にありがとうございました。

これからもたくさんの患者さんを元気にして下さい。

 

(患者さんのお母さまからの感想)

お名前:S・F

ご住所:奈良市内

ご年齢:14歳

ご職業:中学生

「担当からの考察」

今回の患者さんであるS・Fちゃんの場合、日常生活の動作で膝の痛みを感じない時はないほど症状が重い状況でした。

運動している時や運動後に痛みが出るならまだしも、授業中や寝ている時にも膝に疼くような痛みを感じていました。

 

整形外科では「6ヶ月の安静」を言い渡され、部活の引退も迫る中、本当に藁にもすがる思いで当院に来てくれたのです。

 

治療期間は1ヶ月弱、計9回の施術で膝の痛みが解消されました。

通院当初は痛みのせいで元気がなかったS・Fちゃんが、痛みがなくなるにつれ会話の中で笑顔を見せてくれるようになっていき、安堵すると共に嬉しさでいっぱいになりました( ^^)

今ではバスケットボールを思いっ切り出来ているようで、「治してあげられて、本当に良かった~!」と思っています。

S・Fちゃん、これからは思う存分に運動してね!

 

 

それでは治療の考察に移ります。

今回、病院で診断された『オスグット』と実際に私が症状を診て判断した疾患は違いました。

疾患名は『ジャンパー膝(ジャンパーズニー)』です。

 

病院でオスグットと診断されてきたけど、実際に診たらジャンパー膝だった!という場合って実はよくあります。

子供の場合の膝痛ってオスグットと診断されやすいです。

なぜなら、痛む箇所が似ているからです。(下写真参考)

緑の〇がオスグットでだいたい痛む箇所になります。

確かに、位置は似ていますよね。

それでも問診や触診をきっちりすれば、オスグットかジャンパー膝かを見抜けます。

でも疾患名が違うからと言って、私としては痛みを取りきる事が目的なので、そんなに支障はありません。

 

私の考えとして、「部活をしている子は部活と治療を並行しながら治していきたい」という想いがあります。

それは部活をしている子たちにとってレギュラーがいかに重要か、部活を休むことによってレギュラーから外れてしまう事がどれだけ嫌かを知っているからです。

 

でも、今回はS・Fちゃんにやむを得ず2週間ほど運動を休んでもらいました。

それは剥離骨折のせいで安静時にも痛みが出ており、膝に熱感もあったからです。

なのでそれが消失するまでは、運動を休み治療に専念することにしてもらいました。

 

安静時の痛みと熱感さえ取れれば、あとは症状が再発しないように患部の微調整と体幹の調整を行うだけです。

これにより病院で6ヶ月の安静が必要と言われた膝の痛みが1ヶ月1弱で改善したのです。

 

私はS・Fちゃんのようなスポーツ少女、スポーツ少年を一人でも多く治してあげたいと思っています。

部活を休まずに治していくことがベストだと思っているので、部活を休まずに痛みを取りたいという子は、是非私を頼ってきてもらいたいです。

ただ、私が「部活を休んでね」と指示する場合は、とっても症状が重いのが理由にあるので、その場合は私の指示に従ってもらいたいです。

でもそれを守ってくれたら、思いっきり運動できるようにしてみせるからね!

 

最後に、

どこに行っても良くならなかった人こそ「何とかしてあげたい!」という強い想いを持って、私は日々治療にあたっている事をみなさんに知っておいていただきたいです。

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