症状改善報告
腰椎分離症は安静にしていても治らない!12日間で治す方法とは?
- 腰椎分離症
症例報告
Top member丸山
「患者」
11歳、小学生、男児
「症状」
腰椎分離症
「来院日」
平成30年 1月下旬
「来院経緯」
患者は幼少の頃より器械体操を習う。
発症は8ヶ月前。
器械体操の練習中、跳馬で腰を反った瞬間に左腰部に激痛が走る。
その衝撃でその場から数秒間動けなくなった。
練習を中断し数十分安静にしたところ、左腰の痛みは軽減。
その日は練習を再開せず、帰宅。
次の練習時に同じく跳馬をしたところ腰に痛みが走り、それ以降は跳馬動作で必ず腰が痛くなるようになる。
どうやら腰を反ると痛みが出るようで、腰を反ることが多い『床』『跳馬』の2種目はほとんど練習が出来なかった。
他の4種目の『吊り輪』『平行棒』『鉄棒』『鞍馬』は腰を反ることが少ないため、痛みを耐えながらでも練習を行うことが出来た。
1ヶ月後に体操の西日本大会があったため、練習を休むことが出来なかった。
近所の整骨院に行き、マッサージや電気治療を施すことで少しでも痛みを軽減させ練習をこなす。
大会では『床』と『跳馬』は捨てて、他の4種目で点数を取るしかなかった。
西日本大会が終わり、腰の痛みも限界だったため整形外科を受診。
MRIを撮影し、その結果から『第5腰椎分離症』と診断される。
医師から「3ヶ月間は絶対安静にしなさい。」と指導。
3ヶ月間、練習を休み安静に過ごす。
その後、整形外科に再度行き、MRIを撮影。
3ヶ月前にあった腰椎の分離箇所が確認されなかった。
医師から練習再開の許可をもらう。
しかし2か月後、再び跳馬で腰を痛めてしまう。
病院に行き、MRIを撮影したところ前回と同じ個所に腰椎分離が確認される。
医師からは「同じく3ヶ月安静にしなさい。」と指導。
患者はまた3ヶ月練習を休まないといけない事にショックを受け、何か他の方法がないかをWeb上で探す。
腰椎分離症に特化した治療院を探したところ、当院のHPにたどり着く。
当院の方針や口コミなどを見て、来院することを決意。
「治療経過」
1診目
現在、患者は練習を休んでいるものの体幹トレーニングなどは行っている。
日常生活に支障はないものの、腰を反らすと激痛が走るとの事。
患者は5月に大会を控えているので、それまでには完治させたいと要望。
まず患部を触診。
背部全面に硬結と左腰部~臀部に圧痛を確認。
次に可動域を確認。
患者は約40°で左第4腰椎付近から腸骨付近まで痛みを訴えた。
問診と検査、症状の発生機序から『腰椎分離症』と判断。
この判断をもとに治療開始。
腰椎分離症の治療は、治療間隔を詰めて治療を行う必要がある。
そして3回の治療が終わるまではすべての運動を中止してもらう事も必要だと患者に説明。
患者の同意を得て、治療開始。
患者は体幹後屈時に強い痛みを訴えていることから、この時の痛みをペインスケール「10」と設定し、治療開始。
治療:
曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整
体幹血流調整、腰椎ATT治療、殿筋弛緩調整
治療後、ペインスケール「10」→「6」
治療後の改善が大きく見られたことから、短期間で完治する事が予想される。
次回は3日以内に来院するように指示し、1診目施術終了。
2診目
前回から1日後の来院。
患者から「運動していないので、痛みはあんまり分からない。」との報告。
ペインスケールは「6」のまま維持。
前回見られた背部全面の硬結は消失。
治療:
曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全身のエネルギー調整
体幹血流調整、腰椎ATT治療、腸腰筋調整
治療後、ペインスケール「6」→「3」
後屈位の角度が40°→60°に改善。
次回も3日以内に来院するように指示し、治療終了。
3診目
前回から1日後の来院。
患者から「治療後に腰を反ってみたら、かなり反れるようになっていて驚いた。」との報告。
体幹後屈位の角度を確認する。
後屈位の角度が約70°にまで改善が見られた。
この時のペインスケールは「3」
治療:
曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整
腰椎ATT治療、殿筋弛緩調整、腸腰筋調整
治療後、ペインスケール「3」→「1」
初診時に3回の治療が終わるまで、運動を中止するように指導した。
しかし私の考えとして腰椎分離症の子達には、用心を重ねる意味でも治療室内で痛みを「0」にした状態で運動を開始してほしいと思っている。
患者は痛みが「1」だとしても痛みがまだ残った状態であるので、「あともう1回治療してから運動を再開して欲しい」と患者に説明。
患者の同意を得て、あと1回治療してから運動の許可を与える事にした。
3診目施術終了。
4診目
前回から1日後の来院。
患者から「運動はしていないので、痛みの度合いは分からない。けど、腰をとても反りやすくなったのは分かる。」との報告。
ペインスケール「1」のまま維持。
左腰部~左臀部に確認された圧痛は消失。
治療:
曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整
腰椎ATT治療、腸腰筋調整、腸脛靭帯調整
治療後、ペインスケール「1」→「0」に改善。
治療室内で再現できる痛みは「0」になったので、患者に運動再開の許可を出す。
患者には器械体操の練習中、どのような動作で痛みが出るかをチェックするように指示し、4診目施術終了。
5診目
前回から2日の来院。
患者から「器械体操の練習を行った。今まで跳馬は痛くて全く出来なかったが、練習が出来た。練習の後半は痛みが「1」くらい出た。」との報告。
ペインスケールは「0」のまま維持。
背面~腰部にかけての硬結や圧痛は以前として見られない。
治療:
曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整
腰椎ATT治療、殿筋弛緩調整、腸脛靭帯調整
次回は1週間の間隔をあける事を患者に提案。
その期間の中で『床』『跳馬』の練習を行い、どのような動作で痛みが出るかを観察するように指示し、5診目施術終了。
6診目
前回から1週間後の来院。
患者から「この1週間、床と跳馬の練習をずっとしていたが、腰に痛みを感じる時は全くなかった。自分の思うように練習が出来ているので嬉しい。」との報告。
ペインスケールは「0」のまま維持
治療:
曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整
腰椎ATT治療、体幹調整、腸脛靭帯弛緩調整
患者には腰椎分離症は今回で完治とすることを説明。
次回からは1ヶ月に1回のメンテナンス期に移行する旨を説明し、6診目施術終了。
「患者さんの口コミ・感想」
Q1、どのような症状でお困りでしたか?
またお困りの症状を治すために、今までどのような治療を受けてこられましたか?
分離症
3ヶ月の安静
Q2、鍼灸治療など、当院来院にあたって心配はなかったですか?
またその心配はどうやって解消しましたか?
ありません
Q3、当院の施術を受けたときの印象・感想を教えてください。
3ヶ月も安静にしていて再発したので本当に治るか不安でしたが治って本当に良かったです。
Q4、症状が改善した現在の想いをメッセージ下さい。
担当が最高に喜びます!
体操が痛みなくできるようになった本当にうれしいです。
ありがとうございました。
お名前:I・I
ご住所:奈良市二名
ご年齢:11歳
ご職業:体操選手
「担当からの考察」
今回の患者さんであるI・Iくんの場合、2度目の分離症を起こした状態で当院に来られました。
1度目の分離症で3ヶ月の安静をしている間に、器械体操のチームメイトたちに成績を抜かされてしまう悔しい想いをしていたそうです。
ようやく3ヶ月が経ち「いざ、練習再開!」と思った矢先、再び分離症を起こしまた練習が出来なくなってしまいました。
I・Iくんはチームメイトたちに後れを取っている状況で、さらに分離症の再発というダブルパンチで愕然としたみたいです。
そんなI・Iくんですが、現在では思いっ切り体操の練習が出来て、チームメイトたちを追いつけ追い越せと頑張っています。
伸び伸びと体操の練習が出来ているようで、私もとても嬉しく思っています(^^)
本当に良かったね、I・Iくん!
それでは治療の考察に移ります。
まず分離症の方に一番に伝えておきたいことがあります。
「分離症を起こす」→「数か月の安静」→「痛みが引く」→「運動再開」
このような場合、分離症再発の可能性は限りなく高くなります。
なぜかと言うと「安静」というものは、根本的な解決にはならないからです。
もちろん安静にしていれば分離症の痛みは引いていきます。
しかしそれで運動を再開しても、根本的な悪い部分は解決していないので、同じ動作(運動)を行うことで痛みを繰り返す事になるのです。
結局は安静にした期間が意味ないものになり、結果的に運動再開までの期間がまたまた伸びてしまうのです。
このような状況に困り、当院に来る子供たちはとても多いです。
I・Iくんもまさにこの状況でした。
分離症の治療に置いて「安静」は痛みの解決を先送りにしているだけで、何の解決にもなりません。
そんな分離症を私たちは短期間で治すことができます。
I・Iくんは初診から5日後には運動を再開し、12日後には完治に至っていました。
何が一番効果があったかと言うと、当院独自の『腰椎ATT治療』という治療法です。
これは腰椎分離症に特化した当院が独自に考案したものであり、分離症を98%の確率で治すことが出来る治療法です。
他の治療院でも腰椎分離症を治してくれる所はあれ、これほどまで短期間で治す治療院は全国的に見ても限りなく少ないでしょう。
私たちはこれを習得し、技術・経験がしっかりとあるので、分離症の子供たちは私を頼りにしてきてもらって大丈夫です(*^^)v
最後に、
どこに行っても良くならなかった方こそ「何とかしてあげたい!」という強い想いを持って、私が日々治療にあたっている事をみなさんに知っておいて頂きたいです。