疾患別症状改善報告

REPORT

症状改善報告

しびれで歩行困難な座骨神経痛が、下肢の〇〇を良くすることで7回で完治した話

  • 坐骨神経痛

症例報告 TopMember丸山

「患者」

男性、44歳、会社員

「症状」

腰痛、座骨神経痛

「来院日」

平成29年 11月上旬

「来院経緯」

発症は1か月前。

仕事中に重たい荷物を持ち上げたと同時に、腰に鋭い痛みが走る。

腰の痛みのため、数分間その場から動けなった。

患者は以前にもぎっくり腰の経験があり、今回も同じだろうと推測。

 

数日安静にしていた結果、腰の痛みは緩和。

このまま良くなると思われた腰痛だが、なぜか再び痛みが現れるようになった。

日に日に痛みは増していき、歩けなくなる程痛みが悪化。

やむを得ずに1週間仕事を休む。

 

整形外科を受診。

レントゲンやMRIなどは特になく、医師から「急性腰痛症」と診断。

痛み止め薬を処方される。

電気治療やストレッチを行うためにリハビリに通うことを勧められた。

 

歩けない程の腰痛は緩和したものの、依然として痛みはまだある状態である。

腰の痛みに加え、左下肢にしびれが現れるようになった。

左下肢のしびれは次第に強くなっていき、足が前に出にくくなる。

 

腰痛と下肢のしびれはリハビリに通っても改善せず、症状はさらに強くなる一方であった。

仕事や日常でも支障がかなり出るようになり、このままでは再び歩けなくなるのではないかと危惧した患者は他の治療法をweb上で探す。

腰痛治療に特化した治療院を検索したところ、当院のHPにたどり着く。

口コミや当院の方針を見て、来院を決意。

 

「治療経過」

1診目

現在、患者は腰痛と左下肢のしびれを強く訴えている。

立位、座位、歩行時共に痛みが現れる。

特に座位は長時間は難しく、仕事中に立ったり座ったりを繰り返しているとのこと。

 

下腿外側にしびれが強く出ており、歩行時に足がスムーズに出ないという。

歩行姿勢を確認したところ、左足を軽く引きずって歩いているのが確認出来た。

 

触診と検査を行う。

仙腸関節周辺と殿筋部に圧痛を確認。

 

FNSテスト陰性

SLRテスト 30度陽性、30度以上で陰性

ニュートンテスト陽性

 

検査と問診から患者の症状は、仙腸関節周辺の座骨神経圧迫による疼痛と放散痛であると推測。

私の今までの経験から、治療の良くなる順序はまず腰痛が先に消失し、次に下肢のしびれが消失すると考えられる。

患者にこれらの施術計画を伝え、施術頻度は週に2回が必要であることも伝えた。

 

体幹左回旋時に疼痛が一番強くなることから、この時の痛みをペインスケール「10」と設定し、治療を開始。

(ペインスケールとは痛みを10段階で表わした指標のこと。10に近づくにつれ痛みが増す。患者に数字を示させる。)

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

内臓調整、骨盤アライメント調整、腸腰筋弛緩調整

 

治療後、ペインスケール「10」→「8」

下肢のしびれに関しては施術後にすぐ変化するものではないので、施術後の確認は行わない。

次回は4日以内に来院するように指示し、1診目施術終了。

 

2診目

前回から2日後の来院。

患者から「痛みの度合いに変化はあまり見られない。」との報告。

 

ペインスケール「8」のまま維持。

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、足三里に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

内臓調整、骨盤アライメント調整、腸腰筋弛緩調整、腸脛靭帯弛緩調整

背部兪穴にお灸し、内臓調整

 

治療後、ペインスケール「8」→「5」

患者に施術室内を歩行してもらったところ、左足を引きずって歩く様子は確認できなかった。

次回も4日以内に来院するように指示し、2診目施術終了。

 

4診目

患者から「仕事中、長時間の座位で腰に痛みはあまり感じられなくなった。下肢のしびれはまだある。」との報告。

 

ペインスケール「4」

歩行のスピードも上がり、以前と同じ様に歩けるとのこと。

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、足三里に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

内臓調整、骨盤アライメント調整、腸腰筋弛緩調整、下肢血流量増加調整

背部兪穴にお灸し、内臓調整

 

治療後、ペインスケール「4」→「2」

次回は1週間後に来院するように指示し、4診目施術終了。

 

6診目

患者から「腰の痛みはほとんどなくなった。下肢のしびれもかなり和らいでいる。」との報告。

 

ペインスケール「1」

下腿外側にあったしびれは、今ではほとんど感じなくなっているとのこと。

殿筋、仙腸関節周辺に見られた圧痛は消失。

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、足三里に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

骨盤アライメント調整、腸脛靭帯弛緩調整、下肢血流量上昇調整

背部兪穴にお灸し、内臓調整

 

治療後、ペインスケール「1」→「0」

施術室内で確認出来る痛みはすべて消失したので、患者には日常や仕事中にどのような動作で痛みがでるかを確認するように指示し、6診目施術終了。

7診目

前回から1週間後の来院。

患者から「痛みはすべて取れた。下肢のしびれもなく、以前と同じ生活が出来ている」との報告。

 

ペインスケール「0」

SLRテスト陰性

ニュートンテスト陰性

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

骨盤アライメント調整、腸脛靭帯弛緩調整、下肢血流量上昇調整

背部兪穴にお灸し、内臓調整

 

今回で腰痛と座骨神経痛の治療は終了とする。

 

「患者さんの口コミ・感想」

Q1、どのような症状でお困りでしたか?

またお困りの症状を治すために、今までどのような治療を受けてこられましたか?

・ぎっくり腰

・腰、足の痛み

Q2、鍼灸治療など、当院来院にあたって心配はなかったですか?

またその心配はどうやって解消しましたか?

多少、心配はあったけども治ると思っていたので気にしなった。

Q3、当院の施術を受けた時の印象・感想を教えてください。

担当の先生が自信を持って治療していたので、凄いと思った。

Q4、症状が改善した現在の想いをメッセージ下さい。担当が最高に喜びます!

こんな早く痛みが取れるとは予想していなかった。

お名前:とし

ご住所:奈良市学園前

ご年齢:44

ご職業:会社員

「担当からの考察」

今回の患者さんであるとしさんは、ぎっくり腰をきっかけに一時は全く歩けない程の重度の腰痛をお持ちでした。

そんなとしさんは今では、以前と同じ生活ができています。

治療期間も短期間で終了し、痛みのない快適な生活が出来ていることを、私はとても嬉しく思っています。

 

としさんは整形外科で急性腰痛症と診断されました。

この急性腰痛症とはぎっくり腰のことを指します。

 

しかし当院に初めて来院した時、としさんの症状はぎっくり腰の症状とは別物でした。

腰痛に加え、足が前に出にくい程のしびれが出ていました。

 

問診と検査から、仙腸関節性腰痛からくる座骨神経痛だと判断しました。

 

としさんの症状は重くしびれもかなり出ていたので、私の予想では2,3か月は治療期間が必要だろうと推測していました。

ですが治療期間1ヶ月、7回の治療で完治になりました。

 

治療の中で一番効果があったものは、下肢の血流量を上げる調整です。

としさんの左右の下肢を触ると、患側の左足がより冷えていました。

これを考慮し、足先まで血を巡らせるように施術した結果、7回という短期間で座骨神経痛がとれたのです。

後は骨盤の調整や股関節周辺の微調整を加えることで、腰痛も消失したのです

 

今回のように、病院で診断された疾患が実際に診たら違っていたというケースはまれではありません。

私は病院の診断はもちろん参考にしますが、重要視はしていません。

患者さんのお話と実際に身体を触り検査など行うことで、症状を判断します。

 

今回のとしさんの場合も、病院で診断された急性腰痛症であると判断して治療を行ったなら、こんな短期間で完治することはまずなかったでしょう。

本当に良かったです^^

 

最後に、

私はどこに行ってもよくならなかった人こそ「何とか良くしてあげたい!」という強い気持ちを持って日々治療に励んでいることを、みなさんに知っておいていただきたいです。

 

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