疾患別症状改善報告

REPORT

症状改善報告

5分しか歩けない座骨神経痛が6回で完治した鍼治療とは?

  • 坐骨神経痛

症例報告

Top Member丸山

「患者」

68歳、男性

「来院日」

平成28年 8月下旬

「症状」

座骨神経痛

「来院経緯」

発症は2週間前。

患者は日課のストレッチ中、腰を痛める。

腰を反るようなストレッチで反ったと同時に腰にズキッと痛みが走ったとのこと。

その日は腰に湿布を貼り、安静に過ごす。

 

翌日、ベッドから起き上がる際に、腰に激痛が走る。

朝の支度をするため10分程立っていると右足のお尻からふくらはぎまで強い痺れが現れた。

歩き始めると右足が動かしづらく、足を大きく一歩前に出すことが困難であった。

 

昨日までは歩くことに何ら支障はなかったものが、今日は5分程歩くと足にしびれと疼痛が出て、一旦休憩しないと歩き出せない程であった。

座って休憩すると足のしびれは治まるが、また歩き出すと再びしびれと疼痛が現れた。

約300m(約5分)しか歩くことは出来ず、長距離の歩行は困難をきたした。

 

翌日、整形外科を受診。

医師から『脊柱管狭窄症』と診断。

腰のレントゲンから腰椎の幅が狭くなっているとの所見。

 

医師からはリハビリを勧められ、日常生活では前かがみになって過ごすこと、自転車をよく乗るようにとの指示を受ける。

その日から毎日通院し、リハビリに通う。

ストレッチや筋力トレーニングの他、電気治療やマッサージなどの治療を受ける。

 

1週間リハビリに通ったが、症状の改善するどころか足の痺れは日に日に強くなり、生活に大きな支障が出るようになった。

日課のウォーキングは出来ず、趣味のゴルフに行くことはもちろん出来なかった。

外に出歩く回数は極端に減り、家の中でも動き回る事が出来なくなった。

 

1週間前に比べ明らかに症状が悪化し、日常生活もままならない状況に患者は不安と焦りを感じる。

他の治療法について調べていたところweb上で当院のHPにヒットし、口コミなどを見て来院することを決意。

治療経過

1診目

現在、患者は腰痛と下肢のしびれを訴えている。

腰痛は回旋時に強く現れる。

下肢のしびれは2、3分歩き続けると現れるとのこと。

 

問診から患者には※間欠跛行の症状が出ていると分かる。

(※歩行時に下肢に疼痛やしびれを生じ、休息すると症状が軽減し再び歩けるようになること。)

これは脊柱管狭窄症や閉そく性動脈硬化症によくみられる症状である。

 

しかし、問診を続けるとストレッチで腰を痛めるまでは間欠跛行の症状は一切出ておらず、何時間でも問題なく歩けていたとのこと。

脊柱管狭窄症や閉そく性動脈硬化症の場合、歩行時に休憩する回数が年々と増えていくといったように徐々に症状が進んでいくという傾向がある。

 

患者の場合は、腰を痛めた翌日から突然5分しか歩けない状態に陥った。

このことから患者が脊柱管狭窄症という可能性は少ないと考えられる。

医師からはレントゲンで腰椎の幅が狭くなっている事から「脊柱管狭窄症」と診断されたと考えられるが、おそらく患者の年齢からすると年齢相応の腰椎の幅であると考えられ、これが原因で下肢の痺れを起こしているとは考えにくい。

 

問診から脊柱管狭窄症であるという疑いは除外。

加えて閉そく性動脈硬化症の疑いを捨て、SLRテストが陰性であった事から腰椎ヘルニアの可能性も除外。

 

問診や検査法から『座骨神経痛』と判断。

この判断をもとに治療を進めていく。

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

背骨調整、骨盤アライメント調整、腸腰筋調整、環跳刺鍼

 

治療後、施術前に現れていた体幹回旋時の腰の痛みが半分以下に減少。

下肢の痺れは施術室内で再現することが出来ないので治療後の確認は行わず、患者には日常生活で変化が出ているかを確認するように指示。

 

日常生活が困難をきたすほど症状が強く現れているので、患者には週に2回のペースで来院するように指示し、1診目施術終了。

 

2診目

前回から3日後の来院。

患者から「治療後、体が少し怠くなった。翌日から腰痛はかなり改善し、15分くらい連続して歩けるようになった。」との報告。

 

体幹回旋時に見られた腰痛は消失。

仰臥位で寝ている時に腰に違和感があるとのこと。

 

今まで5分程度しか歩けなかったのが約15分は下肢の痺れが出ず、休憩なしで歩けるようになったとの報告。

しかし、夜お風呂から上がり布団に入って眠る前に今までなかった下肢の痺れが出るようになったと患者は訴えた。

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

背部兪穴にお灸し、内臓調整

背骨調整、腸腰筋調整、環跳刺鍼

 

治療後、仰臥位での腰の違和感消失。

患者には下肢の痺れについて再度観察するように指示し、2診目施術終了。

 

3診目

前回から4日後の来院。

患者から「腰痛は全くなくなった。30分歩けるようになり、しびれもかなり改善している。」との報告。

前回、患者が訴えていた寝る前の下肢の痺れは消失したとの事であったが、次は朝方に現れる

ようになったとのこと。

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

背部兪穴にお灸し、内臓調整

腸腰筋調整、腸脛靭帯弛緩調整、環跳刺鍼

 

4診目

前回から3日後の来院。

患者から「以前の3倍歩けるようになった。しびれはほとんど感じない。」との報告。

朝方に現れていた下肢のしびれは消失したとのこと。

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

背部兪穴にお灸し、内臓調整

腸腰筋調整、腸脛靭帯・大殿筋・中殿筋弛緩調整、環跳刺鍼

 

患者から趣味のゴルフを再開したいとの要望があったので、それを許可。

症状の大幅な改善が見られているので次回からは1週間に1回のペースで来院するように伝え、4診目施術終了。

 

 

6診目

患者から「下肢の痺れは全く感じなくなった。以前と同じように生活できるようになった。」との報告。

 

休憩を挟まなくても長時間の歩行は問題なく出来るようになったようで、日課であったウォーキングも再開したとのこと。

趣味であったゴルフを数日前にしたそうであるが、症状が再発することはなく翌日も問題なく動けたという。

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、太谿に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

腸腰筋調整、腸脛靭帯弛緩調整、環跳刺鍼

 

今回で座骨神経痛の治療を一旦終了とし、次回から1ヶ月に1回のメンテナンス期に移行する旨を患者に伝えた。

6診目施術終了。

「患者さんの口コミ・感想」

Q1、どんな症状をお持ちでしたか?

座骨神経痛

特に右足が動きづらかった

Q2、鍼灸治療など、当院来院にあたって心配はなかったですか?

また心配はどうやって解消しましたか?

整形外科に通っていたがなかなか痛みが取れなかった。

インターネットを見て良い治療院があると知って来院しました。

心配は全くなかったです。

Q3、当院の施術を受けた時の印象・感想などを教えてください。

初めの治療は大変痛くてつらかったですが、2回3回と通っているうちに痛みもなくなりました。

勇気が湧いてきました。

Q4、あなたと同じ様な症状をもった方へなにか勇気が出るメッセージがあればお願いします。

ゼッタイ治ると信じれば、ゼッタイ治ります。

なかたに1番(特に女性の先生)でした。

 

お名前:H・K

住所:大和郡山市

ご年齢:68才

ご職業:無

「担当からの考察」

今回の患者さんであるH・Kさんの場合、約5分毎に休憩を挟まないと下肢に痺れが現れてしまい長距離を歩けないという重度の症状をお持ちでした。

病院では「脊柱管狭窄症」と診断を受け、リハビリに通うも改善は見られない状況でした。

 

一見H・Kさんの症状は脊柱管狭窄症の症状に酷似しており、レントゲンでも腰椎の幅が狭くなっているとの所見だったそうです。

 

しかし、H・Kさんの症状は何年も前から徐々に現れた症状ではなく、ある朝突発的に現れた症状でした。

これは脊柱管狭窄症からくる下肢のしびれとは考えにくく、レントゲンによる腰椎間の狭窄は加齢によるものだと推測しました。

 

H・Kさんには脊柱管狭窄症の可能性は低く、座骨神経痛の可能性が高いことを説明し、その判断をもとに治療を進めていきました。

 

その結果、私が想定していた以上のスピードでH・Kさんの症状は完治に至りました。

脊柱管狭窄症の治療は全く行わず症状が改善していった事から、私の判断通り座骨神経痛であった事が分かります。

 

座骨神経痛の治療は『骨盤のアライメント調整』と『環跳の刺鍼』が効果的です。

H・Kさんの場合もこれらの治療を継続的に行うことで6回という凄く早いスピードで完治に至ったのです。

来院前は5分しか歩けなかった状況が今では1時間でも問題なく歩けており、趣味のゴルフは痛みの心配もなく楽しんでおられます。

ここまで短期間で改善する事が出来て、私はとても嬉しいです^^

 

H・Kさんの症状がこんなに早く完治に至った理由としては、初回から疾患の判断が適切に行え治療出来た事と発症から来院までの期間が短かった事です。

発症期間が長いとそれだけ治療の期間も伸びますし、問診をしっかり行えていないと適切な治療を行う事は出来なかったでしょう。

 

症状だけで判断するのではなく、今までの私の経験に基づいて判断し適切な治療を行ったのが短期間での完治に至った最大の理由でしょう。

 

最後に、

どこに行っても良くならない人こそ何とかしてあげたい!という強い想いを持って私が日々治療にあたっている事をみなさんに知っておいていただきたいです。

 

 

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