疾患別症状改善報告

REPORT

症状改善報告

5ヶ月間痛かったシンスプリントが、1回の治療で思い切り走れるようになった理由とは?

  • シンスプリント

症例報告 Top Member 丸山

 

「患者」

女の子、14歳、中学2年

「症状」

シンスプリント

「来院日」

平成29年 7月下旬

「来院経緯」

患者は陸上部に所属。種目は短距離。

 

発症は5ヶ月前。

患者は練習後のクールダウン中に、右足の脛に違和感を覚える。

その日の練習はハードであったため、患者は身体が疲労したのだろうと思い、ストレッチを入念に行い、部活を終えた。

 

翌日、脛の違和感は消えていなかったが、その日も通常通りに練習を行う。

ラダートレーニング中、脛の内側にビリッと電気が走る痛みが急に現れ、練習を中断。

その日は練習を再開せず、ストレッチやアイシングをして身体を休めた。

 

それからは、練習中は必ず脛の内側が痛むようになり、思うように走れなくなる。

 

整形外科を受診。

医師より「シンスプリント」と診断。

特に治療は行われず、安静とアイシング、ストレッチをするように指導をされる。

医師の指導通りのケアを行った結果、シンスプリントの症状は緩和。

 

患者はシンスプリントが治ったと判断し、部活の合宿に参加。

合宿の間、強い負荷のメニューを繰り返し行ったため、シンスプリントは以前より悪化。

立っているだけでも脛に激痛が走り、その後1ヶ月間は軽いメニューの練習だけをこなす。

 

1ヶ月後、本格的に練習を再開。

初めの数日は問題なく走ることが出来たが、その後は再び脛に激痛が走る。

 

再度、病院に行き診察を受ける。

医師より「シンスプリントに加え、足関節の靭帯が伸びてしまっている状態」と診断。

「2ヶ月間は安静にするように」との指導を受ける。

 

2ヶ月後、練習を再開。

前回同様に初めの数日は痛みが出ないものの、その後は再び脛に激痛が走る。

 

いくら安静にしても練習すればするほど悪化する症状に、患者はどうすれば良いか分からなくなっていた時、同じシンスプリントに悩んでいた友達が、奈良の治療院で治ったという話を耳にする。

その口コミを聞き、当院に来院することを決意。

治療経過

1診目

現在、患者はアップの時点でシンスプリントの症状が強く現れている。

スパイクを履いて練習すると激痛が走るようで、怖くて走れないとのこと。

 

圧痛の箇所を確認。

写真のチェックが入っている箇所に強い圧痛が確認された。

 

施術室内で疼痛の動作確認を行う。

ジャンプ、スキップで強い疼痛を訴えた。

特にスキップで強い疼痛が現れるので、この時の痛みをペインスケール「10」と設定し、治療を開始する。

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

腓骨アライメント調整、股関節アライメント調整、アキレス腱調整

 

治療後、ペインスケール「10」→「2」

ジャンプでの疼痛消失。

 

患者の希望は、2週間後、チーム内で試合のためのリレー選手選考会が行われるらしく、それまでには治したいということである。

発症期間は長く、疼痛も強く現れているが、私の今までの経験から短期間の治療で完治は可能であると判断し、それを患者に伝えた。

次回は2日以内に来院するように伝え、1診目施術終了。

2診目

前回から2日後の来院。

2週間後の予定だったリレー選考会が、練習場の都合で急遽昨日行われたようである。

以前はアップの時点で現れていたシンスプリントの症状はなく、患者はこのまま走れると判断し、リレー選考会に出場。

 

走っている途中も、走った後もシンスプリントの症状は全く現れず、その結果、自己タイムを更新し、無事リレーメンバーに選ばれたもよう。

 

施術室内でジャンプとスキップをして疼痛を確認。

ペインスケール「0」

痛みが全く出ていない状態である。

 

圧痛の箇所を確認。

1診目の時に比べ、圧痛箇所の範囲が狭くなっているのが分かる。

圧痛の程度もかなり減少していた。

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

腓骨アライメント調整、後脛骨筋調整、アキレス腱調整、前脛骨筋調整

 

ペインスケールは「0」に改善したが、圧痛がまだ見られるので、次回も2日以内に来院するように指示。

2診目施術終了。

3診目

前回から2日後の来院。

患者から「痛みは全くなく、思いっきり走ることが出来ている。練習後も痛みが出ることはない」との報告。

 

ペインスケールは「0」のまま維持。

 

圧痛箇所を確認。

圧痛箇所が前回より狭くなったのが分かる。

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

前脛骨筋調整、後脛骨筋調整、アキレス腱調整

 

次回は3日以内に来院するように指示し、3診目施術終了。

4診目

前回から3日後の来院。

患者から「シンスプリントの症状は全く出ていない。しかし、次は太ももが走ると痛いくらい張ってくる」との訴え。

 

まずはシンスプリントの圧痛箇所を確認

圧痛はこの1か所だけ確認された。

圧痛の程度も格段に低くなった。

 

次に、患者が痛みを訴えている大腿部(太もも)を触診。

シンスプリントと同じ右側の大腿部に症状が現れるもよう。

左右の大腿部を触診すると、明らかに右大腿部に緊張が確認された。

 

患者から「立位や歩いているだけでも、筋肉が張っているような違和感があり、マッサージやトントンと叩きたくなるような感じがする。」との訴え。

 

問診や触診から初期の軽度コンパートメント症候群と判断。

急に過度なトレーニングを再開した結果、大腿部がパンプアップしたと考えられる。

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

大腿部筋膜調整、腸骨筋調整、アキレス腱調整、足関節アライメント調整、後脛骨筋調整

 

治療後、左右の大腿部を触診した結果、明らかに見られた硬結の左右差が消失。

患者に立位と歩行をさせたが、大腿部の緊張は感じられないとのこと。

 

次回も3日以内に来院するように指示し、4診目施術終了。

5診目

前回から3日後の来院。

患者から「太ももの痛みはなくなった、走っても大丈夫だった。シンスプリントは問題なし」との報告。

 

シンスプリントの圧痛を確認。

すべての圧痛は消失。

 

大腿部の触診をしたが左右差は見られず、疼痛も消失。

 

治療:

曲池・合谷に接触鍼、百会に置鍼し、身体全体のエネルギー調整

大腿部筋膜調整、アキレス腱調整、足関節アライメント調整。

 

今回ですべての痛みが消失したのを確認出来たので、これで治療終了とした。

「患者さんの口コミ・感想」

Q1、どんな症状をお持ちでしたか?

シンスプリント

Q2、鍼灸治療など、当院来院にあたって心配はなかったですか?

また心配はどうやって解消しまいしたか?

鍼の治療をしたことがなくて心配していましたが、思ってたのと違って全く痛くなかったです。

友人から変な筋肉おされて痛いと聞いていました。実際痛かったけど、治ったのでもんくなしです!(笑)

Q3、当院の施術を受けたときの印象・感想などを教えてください。

1日であっというまに治って思いきり走れるようになったので、本当に感謝しています。

ありがとうございます!!

Q4、あなたと同じ様な症状をもった方へなにか勇気が出るメッセージがあればお願いします。

私はけががすごく長くて、もう走れないんじゃないかと思っていました。でも、ここに来て治してもらったので出たかった試合に間に合いました。

治らないことは絶対にないと確信できました!

 

お名前:K・Y

住所:大阪市

ご年齢:14

 

 

「担当からの考察」

今回の患者さんであるK・Yちゃんの場合、長期間の安静をとっても、走ると痛みが再発するという事を何度も繰り返している状況でした。

 

K・Yちゃんの学校は陸上の強豪校で、高校生と毎回一緒に練習をし、練習メニューもかなりキツいようです。

そのため、いくら安静にしても過度な練習メニューによってシンスプリントの症状が再発してしまうとのことでした。

 

ネットなどではシンスプリントはよく痛みを繰り返すものだと書いていることが多いですが、この認識は間違いです。

 

シンスプリントは安静にしていれば、症状は消失するものです。

しかし、一度運動を開始すれば、また症状が現れる場合が多いです。

これは、シンスプリントが完全に完治していないからこそ、起こるのです。

 

シンスプリントは対症療法ではなく、適切な治療さえ施せば、痛みを繰り返すことはまずありません。

 

病院などでは、運動の中止、絶対安静やテーピングの指導、はたまた松葉杖の使用を進められることもあります。

しかし、これらは根本的な治療ではなく、対症療法だということを知っておいてほしいです。

 

シンスプリント発症→安静→症状軽減→運動を再開→痛み再発→また安静・・・

シンスプリントを発症している子供達はこのサイクルに陥りやすいです。

痛みの根本治療をせず、この状況を何度も繰り返すことによって、発症期間はさらに伸び、遂には疲労骨折を起こすことに繋がります。

 

今回のK・Yちゃんもまさにこの状況に陥っていました。

病院の指示通り安静やケアを行っても、練習で走り始めると、シンスプリントが再発するということを繰り返していました。

 

問診時、K・Yちゃんは「走ってまたいたくなるのが怖い」「このまま走れなくなるんじゃないか」と、とても不安そうでした。

5ヶ月以上も、痛みに悩まされていると、こんな気持ちになるのは当然ですよね。

 

しかし、私はこんな状況に悩むシンスプリントの子達を今までたくさん診てきた経験があり、今回も問題なく短期間で治せる自信がありました。

 

K・Yちゃんには計5回の治療を行いましたが、この5回で痛みの消失はもちろん、根本の改善治療も終えました。

実際は1回目の治療で8割がた治療は終了していたのですが、まだ圧痛が確認されたので、念のため5回の治療を施しました。

 

その結果、現在K・Yちゃんは思い切り走ることが出来て、リレー選考会を見事勝ち抜き、試合に出ることが叶いました。

 

当院ではシンスプリントの治療をとても得意としています。

1年以上シンスプリントを患っている子でも、当院ではだいたい5回以内で完治することがほとんどです。

これは、シンスプリントに対する治療法がしっかり確立されているのが理由です。

 

ただ、K・Yちゃんの感想にもあったように、治療は少し痛いかもしれませんが、これもk・Yちゃんの言葉を借りると「治ればもんくなし!」ですよね^^

 

最後に、

当院ではシンスプリントに関して、対症療法は一切行いません。

目指すのは短期間での完治です。

 

そして、私にはそれを実現可能にさせる「実力」と「治療実績」があります。

シンスプリントでお悩みのお子さんを持つ方は、ぜひ私を頼って来て下さい。

 

治療担当 丸山

 

「シンスプリント」「オスグット」「腰椎分離症」

この3つの疾患に関して、当院では特殊疾患扱いになりまして1回の施術料金が12500円(もし6回以上の施術が必要な場合はそれ以降、通常の6500円となります)を頂戴することになります。

これは短期間で完治が難しいとされる疾患をほぼ5回以内に治せるという自信の表れでもあります。

ご理解くださいませ。

 

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